S.H.フィギュアーツ ウルトラマンエックス&ゴモラアーマーセット | 怪獣玩具に魅せられて

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10月再販分のウルトラマンエックス。まさかのハロウィン前日に届けられました(笑)

電子のウルトラマンという、ニュージェネの中でも個性際立つウルトラマンエックス。

ずっと欲しくて、今回の再販でようやく手に入れることができました。

 

前から見た図。


表面の造形やパーツ分けがかなり細かいエックス。特にメカニカルな胸部は、子供が絵に描ける代物じゃございません。

それを、非常に丁寧な作りで再現してしまうのがBandaiのすごいところですね。

情報量が多いから、でかくなりがちなところを絶妙なバランスに落とし込んでいる。すごくカッコいいです。

 

斜めから見た図。


色は、くすんだ銀、赤、灰色に近い黒、カラータイマーに金。

黒は、ニュージェネでは結構多く使われる色ですが、エックスの前のビクトリーがかなり大々的に黒を使い、それが意外に好評だったことで、エックスにも黒が入ったらしいです。

 

くすんだ銀もきれいですね。


赤や黒の濃度と、銀のくすみ具合がよく合っていると思います。

銀については、再販とその前までの販売とで違う銀を使っているそうです。再販分の方が、実際に近い色になってるんだって。ACTでもそうでしたが、関節の渋さなどを再販分でブラッシュアップして出す傾向がBandaiにはありましたが、まさか色合いを変えてくるとは。再販分の方が、今のところ好評のようだし、こうなってくると、旧版が比較的値下がりしそうな予感がします。

 

後ろから見た図。


赤がうまいアクセントになっていますね。

パーツごとによる丁寧な色分けと、それが左右対称にごっちゃり詰まっているデザインは、後年のウルトラマンゼット・オリジナルに影響を与えているかもしれません。

 

 

顔のアップ。


卵型の目はウルトラマンに通じるものがある。ゼロ以降の切れ込み鋭い目を持つことが多いニュージェネのウルトラマンたちの中では、逆に新鮮です。
初代ウルトラマン系統の、いわゆる「シルバー族」の意匠に近いものを感じはしますが、やはりかなり独特な造形ですね。はじめ見たときは、けっこう違和感がありましたが、今はどん惚れしております。
 

あと、特徴的なのは耳ですね。ヘッドフォンをつけているような耳。
 
なので、こんな遊びもできる。

ぷるるるる。ぷるるるる。

X「はい? もしもし? ごめん、今戦闘中!」

とかね(笑)
 
可動は、個体差かもしれませんが僕が引いたのはすっごーく渋くて、特に股関節の自由度がけっこう制限されました。すこし強めに動かすと、腿の部分がすぐ塗装剥がれを起こしてしまう。ゆるゆるよりは良いのですがーー腿部分の剥げは速そうです。
 
ということで、いろいろポーズをつけてみました。

まずは基本の登場ポーズ。

肩パットがありますが、柔軟に動くよう設定されているので、それほど邪魔に感じることはありません。

 

ファイティングポーズ。


手はかなり赤いのでね。ウルトラセブンを思わせます。

そこでファイティングポーズもセブン準拠にしてみました。

メカニカルなデザインは多いし、パーツの厚みもそこそこあるので制限されるかと思いきや、非常に自由度が高い。すっごく楽しくて、ぐりぐり動かしてしまいます。

 

 

股割りをした構え。


決まりますね。クリアな目の陰も雰囲気出ます。

 

股関節の癖さえ飲み込んでしまえば、非常に保持力の高い可動を存分に堪能できる。


電子=マトリックス=格闘なイメージなので、戦闘の構えだけでも遊べますね。

 

手首は3パターン。後で紹介するゴモラアーマーがあるから、交換手首は控えめですね。


パーの手首とか、あっても嬉しかったなあ。

 

足は太ももの干渉の関係で、これくらいしか開きません。


とんでもなく開いたゼットのアルファやオリジナル、ガンマに比べたら控えめではありますね。ただ! ちゃんと自立してくれます。

足首の可動が、自由度控えめな分、すごくしっかりしているんですね。

 

股関節が渋いと、かなり苦労しますが、膝立ちもできます。


胸の金も映えるなあ。X字のカラータイマーは細かくて折れやすそうなので、扱いに注意です。

 

しっかり立ってくれるので、どんなポーズでもしっかり決まりますね。


交換手首が少なくても遊べるもんですね。

 

ちなみに、エックスの光線技といえば、これですね。




大きく振りかぶってーー


ザナディウム光線!

ザナディウム光線!!

ザナディウム光線ッッ!!!!
 
怪獣をスパークドールズに収縮するための光線。なのに、すさまじいエネルギーが生じるため大爆発を起こすという、光線の結果とそれに伴う爆発の規模とのギャップがすごい必殺技です。
エックス字に組む必殺技は、実は非常に昔から使われておりましたが、主力必殺光線としてX字が登場したのはウルトラマンナイス以降かな?
 
ちなみに、光線発射の前に勢いよく振りかぶるモーションといえば、ウルトラマンAのメタリウム光線ですね。
きっとエックスも、A兄さんに教えてもらったに違いない。

X「こ、こうですか!?」
A「違うッ、もっと、こう!」
 
振りかぶりがしっかり決まるAに対して、少しへっぴりのエックスさん。
 
せっかくなので、二人並んで光線を放ってもらった。


メタリウム光線と、ザナディウム光線。

XとA。アルファベット1字を名前に持つウルトラマンだけで、なんかイベントやってほしいなあ。もちろん、Zも加わりますよ。
 
本当に関節の保持力が優秀で、爪先立ちでも全然よろめかない。

真横から見たらわかるように、両方とも足をかなり曲げいて、左足なんかは完全に爪先立ちなのに、ちゃんと自立してくれる。

この体幹の良さは凄いですね。
アクションポーズに自由度があります。
 
電子の世界に降り立つウルトラマンエックス。

ちなみに、こちらも左足が爪先立ち。
デザインがとにかく異彩を放っており、不思議な雰囲気を持っていますよね。


静も動も、しっかり決まるのが素晴らしいところです。
 
さて、このエックスにはアーマーが付属しておりまして、

ゴモラアーマーを装着できる。
両手の爪の装着にけっこう苦労しますが、それ以外は驚くほどスムーズに付けるけることがことができます。
 
 
アクションフィギュアでありながら、着せ替えフィギュアでもあるわけだ(違)

雰囲気変わりますね。ブルーがとっても奇麗です。
 
胸部にボリュームができ、黄色いXが作られる。

角を模した肩パッドのつけ外しもすっごく簡単。
造形も良ければ可動も良いし、すごくスムーズに着せ替えもできる。完璧じゃないですか??
 
背中。メカニカルな脊椎のような造形が面白い。

アーマーを纏うウルトラマンという、これまた異彩を放つ設定。これ以上何か付け加えたら、ちょっとごっちゃりし過ぎだろうな。絶妙なバランスでの抑制が効いています。
 
個々の部位のボリュームがすごいのでポージングに影響するかと思いきや、全然そんなことはなかった。
また雰囲気の違ったポーズをつけて遊ぶことができます。

ぐっと姿勢を低くして、爪で切りかかる。
勢いを感じさせます。
 


構えのポーズ。

 
ゴモラアーマーの構え!

 
アーマーが思いの他軽いので、保持力に優れたエックスの可動だと、しっかりポーズをとらせることができる。

 
お気に入りの一枚。

下段から斬り上げ!
足の角度にこだわって、ポージングに雰囲気が出るようにしました。
関節の渋いエックスだからこそできる角度ですね。
 
 
これもお気に入り。

カッコいいわあ。アーマーがあるバージョンとないバージョン、並べて飾りたいですね。二個買いするには高い買い物ですが。
 



これまでのウルトラヒーローとはかなり違うデザインの、一癖も二癖もありそうなウルトラマンエックス。これぞニュージェネって感じの細かい造形を、たった150mmの大きさのフィギュアで再現してしまうんだから本当にすごい。個人的には、真骨彫ティガの時よりも感動しました。テレビの横に並べてみると、本物がミクロ化して現れたようにしか見えない。ボキャブラリーが貧弱なので、すごいとかやばいとか、そういうことでしかこのフィギュアを評価することができないのが歯がゆいところですがーーこのエックス、本当にすごい、やばい(←やっぱりか笑)。丁寧な仕事かつ安定したデザインと可動とで、アクションフィギュアに求めるもののすべてを叶えてくれました。ついつい写真を撮ってしまって、気づけば恐らくこのブログ史上最多の写真数に。いや~、楽しかった!!