カオスバグ | 怪獣玩具に魅せられて

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ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

コスモスの怪獣の中では群を抜いて好きなカオスバグ。投棄されたゴミにカオスヘッダーが取り憑いて誕生した怪獣です。
モチーフは蛍。
綺麗な水がないと生きられない蛍が、ゴミの怪獣のモチーフになるという痛烈な皮肉。光のウイルスであるカオスヘッダーと蛍とが共通しているというところも、素晴らしい着眼点ですよね。


前から見た図。

ゴミの寄せ集めなので、左右非対称で生物感のない造形。錆びついた感じがたまりません。


斜めから見ると、また印象が変わる。

右足が、ゴミの集合体になっているところも注目。
手先の指も金属質で非常にやばい感じがしますね。


反対側の斜め。

左足は膝部分がメカニカルになっています。メカニカルといえば、右手は完全に機械的ですね。グランドキングの手のようで、凄まじく強そうだ。


後ろ。大きく膨らんだ背中が不気味です。

ゴミが集まったようなディテールは、背中部分にもバッチリ存在します。



顔のアップ。

ここだけは生物然としていますが、虫ですからね。

意思疎通不可能な顔をしている。

嘴がだらりと垂れ下がっているのも不気味です。

劇中では、目が状況によって青くなったり、赤くなったりしましたよね。



後頭部には髑髏の模様。

これがけっこう怖いんだ。

ゴミの集合体の怪獣の後頭部に浮かび上がるものうが、人間の骨ですからね。
ゴミを出し続けて地球を破壊しまくっている人間の末路を示しているようで、ゾッとします。そういう含みも込めての造形だからこそ、このカオスバグが好きなんですよ。


体表のディテール。本当に細かいな。
今のウルトラ怪獣シリーズの規格では再現不可ではないでしょうか。


左腕が超かっこいいです。

荷電粒子砲とか、撃ってきそうだよな。
造形も、体表のディテールとは違う意味で細かく、複雑です。


可動もかなり優秀。

四肢の他に、顔はぐるりと360°回転できるし、お尻も回ります。

ソフビでここまでしてくれるのは凄い。




足が大きいので、安定感がありますね。

進撃するカオスバグ。


行く手をはばむ、ウルトラマンコスモス!

ACTのコスモスと絡めてみた。
大きさ的にはアーツの方が絡ませやすそうだけど、コスモスはまだ出てないのでね。


攻撃を受け流し、相手の闘志を削ぐ!

しかし無機物であるカオスバグには全く通用しないのであった!


一回こっきりの怪獣だけど、相当強かったようなーー。コスモスは全体通して印象深い話が多かったけど、この「蛍の復讐」は、まだ嫌なやつキャラだったフブキ隊員の違う顔が見れたりする重要回。コロナモード必殺技、ネイバスター光線の初登場回でもあります。




蛍の怪獣といえば、エースのホタルンガがまず思い出されます。ということで、エースとも絡ませてみた。

ファイター同士の対決は絵になります。


放て必殺のネイバスター…

じゃなくてメタリウム光線!
劇中ではネイバスター光線を受けたカオスバグは、粉々に破壊されましたよね。当時は人形爆破がまだ許されていた時代でした。



街を破壊するカオスバグ。

コスモスのテーマが怪獣との共存だからでしょうか。「嫌悪感を与える生き物」の代表である虫モチーフの怪獣はそんなにおらず、いてもカオスバグやスコーピスのように絶対的な悪役として登場することが多いように思えます。儚い命の象徴としてのイフェメラとかはいたけどね。どっちもフブキ隊員の主役回ですね。


特殊な扱いだからこそ、たまに登場する昆虫型怪獣に味わいが物凄くある。


この悪辣な顔。コスモスの怪獣では珍しい。
大好きな怪獣です。このソフビは、中古のレスキューでしたが、本当に幸運な巡り合わせでした。