真骨彫が悲喜こもごもなティガさんですが、ACTでもかなり早いうちに製品化されたウルトラマンの1人。
10年も前のフィギュアなので、さすがに今の基準だと見劣りするかもしれない。――けど! 時代を超えた魅力のあるフィギュアだと思います。
プロポーション自体はマン兄さんと似た細マッチョ。
真骨彫と比べると、細身過ぎる感はありますね。
前から見た図。
可動の規格は初期のものであり、後年のものに比べると胴回りを中心にやや固め。
造形としてもかなりシンプルで、皺の造形とかはあまりない。
さすがに時代を感じますが、ウルトラマンティガのアクションフィギュアとしては、ちょうど手頃な感じなんじゃないでしょうか。
横から見た図。
青がキレイですね。こうして見ると、単に三色で塗られているというだけでなく、色の塗り分けも見事。青が凄く良いアクセントになっている。
後ろから見た図。
プロテクターの関係からか、胸部がやや大きめ。そのため猫背気味に見えます。
顔のアップ。
のっぺりしてはいますが、紛れもないティガですね。
全体のバランスとしては顔は小さ目。特にプロテクター含め肩幅が広いので胸部から上だけをアップで見ると、けっこうマッシブに見えます。
10年前のアクションフィギュアなので、可動部分とかも固まっておりました。それをじわじわ動かしていくと、今度は緩みそうになる。
ちょうどいい感じにして、ぐりぐり遊んでみました。
ということで、色んなポーズ。
まずは定番のコレ!
膝立ちの構えも、ぎこちなさはあるもののバッチリ決まる。
このポーズができた瞬間に、このACTかなり良いぞと見直しました。
足は僅かながら上下に動く仕様で、ここまで広げられる。
胸部と腹部、腹部と腰部のつなぎはかなり渋めですが、それでもある程度の角度を付けることはできます。
ランバルト光弾のポーズ。
僕の持っているティガは肘部分が少し垂れているので、まっすぐ伸ばすのが難しい。
素立だと物足りない感があっても、動かすとどんどん良く見えてくる。
そしてティガと言えば、これですね。
両手をクロスさせてから――
大きく広げて、
ゼぺリオン光線!
ゼぺリオン光線!!
古いアクションフィギュアを改めて触ってみると、たくさんの魅力に気が付くものです。
遊びやすさ、ポーズの付けやすさ、造形面など、色んなところで最初期の傑作ですね。
この後、完全リニューアルしたティガが発売されましたが、それを買い逃したんですよね……。持ってれば、この初期ティガとの比較、あるいは真骨彫との比較を通じて、ティガのアクションフィギュアの進化の系譜とか調べて見たかったんですが。ただ、このティガ単体でも意外と遊び応えがあって好きです。このティガを素体として、パワータイプ、スカイタイプ、ティガダークなどが発売されたことを考えると、当時としては非常に完成度が高いフィギュアだったってことですよね。今回、あれこれ動かしてみて、とても楽しかったです!