毒ガス怪獣ケムラー | 怪獣玩具に魅せられて

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こいつも古いです。

『ウルトラマン』第21話「噴煙突破せよ」に登場したケムラーのソフビを紹介します。
デザインは成田亨氏。成田氏のデザインがの段階では、下顎の部分でも開く設定だったらしいですね。もし採用されていたら、プレデターの先取りだったかも。


ウルトラ怪獣シリーズとしてのケムラーは、この型のみ? な気がします。さすがに精巧! とかリアル! とかではありませんが、時代を感じるクオリティと味わい。



横から見た図。
ヒョロ長のカエルみたいですね。特徴的な甲羅を閉じているので、亀のようでもある。本編のケムラーは、大暴れしたシーンが印象的だったこともあって、紛うことなき「怪獣」の風格でしたが、このソフビは全体のコンパクトさもあって、生物としていそうなデザイン。ソフビの方が生物感があるって、面白い逆転。

ちなみに着ぐるみはガマクジラと同じ型を使用しつつの新造。改造怪獣は手間がかかるそうです。

足裏に刻印。
1983と書いてある。38年前のソフビ。
にもかかわらず、こうして形を保っているのはソフビならではかも知れません。


顔のアップ。
さすがに塗り分けは技術の限界が見える。
歯は肉抜きして、一本ずつ作っている。この歯が人間の歯みたいで、ちょっと不気味……。


背中の甲羅は綺麗な銀。
粒々の表現とか、デフォルメされ気味ながらも頑張ってる印象。


蛇腹チックな胴体など、全体のディテールは大味ではありますが、作られています。
後脚はおなじみ、膝擦りスタイル。ただケムラーの場合、極端に背が低い上に甲羅を開いた時のインパクトに目が行くので、後脚事情はあんまり目立ちません。


しかしこのケムラー、いつ買ったんだろ。
僕は平成元年生まれなので、僕が生まれた時にはこのソフビは発売されていたはず。昔のおもちゃ、特にウルトラマンのソフビは一つ一つがすごく息が長かった印象があります。なので、たぶん生まれてから買ってもらったんでしょうねぇ。なぜにケムラーを選んだのかは永遠の謎。

でも、長く時を過ごしてきただけあって、思い入れは深いです。
今リニューアルしたソフビが出たら、全然違うケムラーになるんだろうな。それはそれで欲しい気も……あぁでも、こっちのケムラーにも不思議な魅力があるような、ないような……古いソフビはどうしてもノスタルジア込みで見てしまうので大変です(何が)