確か、当時はベムラーのソフビがラインナップに入ってなかったんですよ。で、ある時におもちゃさんにいったら、こいつが新しく出ていて。
かなり出来が良かったので、即購入したのを覚えています。
買ったのは小学生の時ですから当然、遊び倒しているはず。にも拘わらず、こうして綺麗なままでいる。
元が良かったんでしょうね。平気で、お風呂に入れて遊んだりとかしてましたからね。
造形的に完成度は高いです。『ウルトラマン』の怪獣のソフビの中では、比較的新しい方だったのかな。
背中の不揃いな棘とか、腹部から脚部にかけての鱗の再現とか、とてもリアル。
そして何より頭部。
前から見ると、地味に左右非対称なんですよね。
これは当時のソフビでは珍しかったかもしれない。
個人的にベムラーのソフビでグッとくるのは、首筋の広がり。幅の広い蛇腹状。ここがあるかないかが、大きなポイントです。
さすがに、ちょっとハゲはあるかな? でもこれが20年も前のソフビとは思えないほど、色は綺麗でしょう。
前面にうっすらと吹きかけてある金色も、良いアクセント。
全体的なバランスが絶妙ですよね。首が長い関係で、けっこう背高のっぽな感じのベムラーのシルエットが、よく再現できていると思います。
お気に入りの角度。このソフビハ、表面から見るのが良い。
「宇宙の平和を乱す、悪魔のような怪獣です」とハヤタ=ウルトラマンに紹介されていたベムラー。
確かに、左右に分かれて伸び並ぶ角と言い、悪辣そうな顔と言い、どこか悪魔チックな顔ではあるよね。
顔は獅子をイメージているらしい。デザインはもちろん、成田さんです。
仰観ショット。シルエットが縦長の長方形なので、巨大感が凄い。幽霊のように枝垂れた前脚も良い味を出しています。
下腹部のたるみ具合など、着ぐるみであることを感じさせるディテールも入れ込まれている。喉元には覗き穴か空気穴のような点々も。こういうところに好感を持てます。
長い付き合いのソフビです。これからもよろしく。