誘拐怪人ケムール人 | 怪獣玩具に魅せられて

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ウルトラQ「2020年の挑戦」に登場したらケムール人のソフビ。ウルトラ怪獣EXのシリーズだと思います。
 
 

「2020年の挑戦」といえば、ウルトラQの中でも屈指のスリラー回。謎の人体消失事件に絡む不気味なケムール人。クライマックスの展開や最後のダメ押しまで含めて、とても印象に残る回です。

ウルトラQはモノクロなので、今回のカラーリングはその後、色々とメディアに登場した際のケムール人。濃い青に、オレンジの亀裂。中々派手な色分けです。
 
 
後ろ姿。
ここにも目がある。デザインしたのは、ウルトラマンや多くの怪獣を手がけた成田氏。ケムール人は成田氏にとっても会心の一作だったとか。
 
ソフビ自体は、新造というわけではなく、以前に出ていたものを彩色し直したものだと思います。
頭部以外はシンプルなケムール人。首から下の波線模様や、首回り、背中の毛などでアクセントを出しています。
 
 
見所は、顔でしょうね。
縦長、チョウチンアンコウのような触角、縦横に走る亀裂に、不揃いな眼球。子どもの頃は、これが本気で怖かった。今は、大好きなデザインですよ。
 
 
着ぐるみらしさがあるところにも注目。
手袋をしてるのかなという分割線、腰回りの皺。良い意味でスーツっぽさがある。シンプルな造形だからこそ、このような造詣も可能なんですね。
 
可動は腕と腰回り。
クライマックスの遊園地での戦い。
すらっと伸びた指が不気味です。
 
走るケムール。
ケムール人といえば、走る。
 
頭部には、ぽつぽつと小さな穴が空いている。
この辺は、ソフビを見て改めて気付かされるところですね。
 
 
少し引きで撮ってみました。
怪しいカッコいいです。
ケムールは、こうした影のような佇まいがよく似合う。