怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

賛否両論――最近は否定的な意見の方が多いように感じられる、東宝怪獣コレクション。

随分前に完成していたのですが、食指が伸びずに紹介が遅れに遅れてしまった、ゴジラ2004です。

 

 

 

 

51号~54号で完成。

号を複数跨ぐものは、気付けばできていたって感じで、組み立てたり紹介したりするのが遅れてしまう(汗)

 

 

正面から。

大股に脚を広げた、力強いポージング。

ゴジラ2004は、登場作品『ゴジラ ファイナルウォーズ』ではイマイチパッとしませんでしたが、以降の立体化やフェスなどでのグリーティング、短編への登場などで、じわじわと知名度を上げていきましたね。

 

斜めから撮ると、FWゴジのカッコよさが際立つ。

全体的に筋肉質で人間のシルエットの印象が強い。首は長めで頭部は小さく、鼠のような感じもある。

モンアツやムビモンで比較しても、けっこう違いが出る癖強めのゴジラですが、東宝怪獣コレクションでもカッコよく造形されていると思います。

 

背鰭がかなり小さかったり、全体的にシュッとしていて重量感を感じられないのは、「怪獣肉弾戦バトル」に特化するためでしょうね。

あそこまで殴る蹴るに特化したゴジラって、いなかったですもんね。

 

背中。

控えめな背びれは、左右が大きく横に広がっています。

その狭間にもゴツゴツとした造形があって、この辺の細かいところの再現はとても良いですね。

 

 

大きく伸びた尻尾。

尻尾が地面にはってばかりだと、並べて飾る時に尻尾の分の奥行きが必要になるから、こういう角度は嬉しい。後ろに、小さめの怪獣なら置けそうだ。

 

顔のアップ。

彫りが深く、影になっていますが、瞳もあります。

良くできているし、特に牙の造形とかもろ好みなんですが……目は、もう少し頑張って欲しかったところ。特に、FWゴジラの目って、永遠に消えない怒りで滾っているところが一番カッコよかったので。

 

色合いのためか、少々のっぺりして見えてしまう。

実物を見ると、体表ディテールなども緻密なのですが、色が灰色に過ぎる感はありますね。

 

 

顔の比較。

手前は、VSモスゴジ、バトゴジとも呼ばれている個体の頭部。

平成VSシリーズとほぼ同じ体高ということで、顔の大きさも大体同じですが、FWゴジの方が口元の切れ込みなどが深いですね。

 

 

映える角度は、やや仰観かな。

このアングルは、めちゃくちゃカッコいいと思います。

『ゴジラFW』って、大怪獣バトルに全ステマ振り切ったような映画で、こういう「怪獣の巨大感」よりも、怪獣同士の爽快肉弾戦的に映える画を追求していました。故に、このFWゴジにおいても、こういう、ずっしりとした重圧を感じさせるような画って、かえって新鮮に見えるのかも知れません。

 

 

1954年から50年を経て。

同じ個体と言われればそうにも見えるし、全然違うようにも見えるし……。

ゴジラと言うアイコンが持つ記号を、どのように解釈し、デザインや造形の中に落とし込むか……そういうことに思いを巡らせると楽しいです。ムビモンで、ある程度のゴジラの「デザイン」が揃えば、そういう記事も書いてみたいとは思っているんですけどね。キンゴジが中々出ないんだよなあ……。

 

 

劇中では、後半に市街地での大規模戦闘がありましたね。

体高があるので、街中に置いても映えると思います。

 

 

FW組は今のところ、この二体でしょうか。

ラドンは3号分で完成したんですよね。

ただそん時は、シンゴジやデカいモスラと抱き合わせだったので、それほど不満にも思っていませんでしたが……今の付いてくる部品どっちともがそんなに大きくない現状だと、なんだかなあ……という気にはなってしまいます。

 

造形的には、カッコいいんですけどね。

特にFWラドンって、ムビモンよりもずっとエッジの利いた、初代ラドンに似た老獪そうな顔になっています。

そういや余談ですが、初代ラドンって、いつになったらムビモン・モンアツ・東宝怪獣コレクションで出るのでしょう? 東宝初=日本初のカラー怪獣映画という、とんでもない栄光を冠しているのですから、もっと重要視して欲しいものです。

 

 

ということで、いつの間にか部品が揃っていた、FWゴジラでした。

このシリーズに関しては、半ば投資だと思って定期購読しているのですが、50m級怪獣でも複数号またいで、すぐに完品にならないのはさすがにストレスに感じてきましたね。1号分で揃うミニラもゴロザウルスもバラゴンも小さすぎるし(小さいながらの良さは十分承知していますが)、前半8号分ぐらいでの初ゴジ、84ゴジ、ヘドラみたいに、こいつが1号分で手に入るの!? みたいな喜びがもはや微塵もない。商売戦略と言えば、そうなんでしょうが……たぶん、このシリーズが終わったら、ディアゴスティーニにおける定期購読という選択は、今後一切しない気がします。それくらいモヤモヤが溜まってしまっているのが……この後に紹介する、どう贔屓目にみてもウ〇コにしか見えない、あれなんですよね……。