怪獣玩具に魅せられて

怪獣玩具に魅せられて

ゴジラ・ガメラ・ウルトラマン、その他たくさんの特撮怪獣玩具を紹介します。

久しぶりの塗るトラ怪獣。初代ウルトラマンの怪獣の中でも特に好きな一体、ウラン怪獣ガボラを作ってみました。

ガボラは最近登場したこともあって、現行ソフビでも販売されている。

 

個人的にはやはり旧盤スケールでのガボラが欲しかったので、BOOKOFFで素体となるソフビを買ってきて作ることにしました。

 

 

正面から。

最近は塗りよりも改造の方がメインになってきていますが、今回は造形自体にはそんなに手を加えていません。

頭部とヒレを中心に作り変えています。

パテによる改造で2日、塗り替えで1日の3日間くらいでできました。けっこう効率よく作れたかな。

 

 

横から。

ガボラ最大の特徴である首回りのヒレは、厚紙を切り取った上にパテを盛り、整形しました。

ガボラそのものが、けっこう粗い作りなので、素人造形でも違和感がないですね(爆)

 

 

基本構造は素体のままなので、横から見るとけっこう元に近い。

彩色は、全体色をジャーマングレーとし、そこにダークアースとグレートを混ぜたもので上塗りしました。

ヒレは外側が白、裏側が赤を塗り重ねています。

お腹はサンディーブラウンで塗っています。

 

背中。ここも少しいじっている。

素体となった怪獣は、尾に近いところにヒレみたいな造形がついていました。

それを切り取って、パテで繋ぎ目を修正した。

 

お腹部分。

机の色が反射して金っぽくなっていますが、もう少し砂っぽい色です。

この辺も、割とざっくりで塗っています。

 

一番手がかかったヒレ。

パテだけで何かを作るってことに、全然慣れなくて……。

台紙に盛り付けていく形でやって正解だったかな。けっこう気に入っています。

 

 

顔も作り直し。

元の怪獣から鼻先の角と、目の後ろの触覚を取り外し、エポパテと溶きパテで均しました。鼻先なんかも爪楊枝でツンツンして作ったりなんかしちゃって。

 

 

首回りのヒレがついている辺りは、元のガボラも結構ぐにょぐにょしていたので、それを再現しつつもヒレを塗り固めるようにしています。

目と牙は白で塗分け。ガボラは白目が目立つので、爪楊枝でちょんと突きました。

 

ヒレを新造したので、可動はがっつり制限されてしまいました。

腕が上がらなくなった。まあ、想定内なんですが——。

脚部分も動きはしますが、安定しないとすぐにコケてしまいます。

 

 

初登場「電光石火作戦」をイメージして。

「電光石火作戦」は、初代ウルトラマンの中でも空想科学とジュブナイル物がミックスされた、傑作話です。たまに見返したくなる。

 

 

岩山など自然の中での活躍が多いイメージのガボラですが、市街地に置いてもけっこう様になる。

地面を割り、ビル群の中から出現するガボラ。

画になりますね。

 

 

ウルトラマンとの死闘。

重量級との戦いは、ウルトラマンの超人感が際立つので、見ごたえがあります。

 

 

お馴染みの態勢で、ガボラを迎え撃つウルトラマン。

 

ヒレを掴んで懐に潜り込む。

こんな胡乱な顔をしていながらウランを常食とし、激ヤバ光線を吐く強敵、ガボラ。

実際に現れたら、相当な被害になる恐るべき怪獣です。

 

 

でもマン兄さんにかかれば、エラい目にあうのはガボラの方!

ぶちぶちとヒレを引き千切られる。

こういう千切りやすいものは、残さず千切るのがマン兄さんの怖いところ。

 

 

シンウルのように、拳一発!

シンウルのガボラはそれでノックアウトされてしまったけど、こっちのガボラは弾力性ありそうな皮膚なので、拳撃が吸収されてしまうかも。

 

 

スペシウム光線――!

こちらも頭部にヒット! ただ、実際には光線は使っていません。体内にウランを蓄えているので、爆殺は危険と判断したんでしょう。

 

 

今回、ガボラを作ろうを思い至ったのは、現行最新ウルトラマン、ウルトラマンオメガにて超久しぶりに登場したからです。

初代と同じデザインでの再登場は、これが初? 何と59年ぶりの再登場です。

 

 

 

ということで、すべてのはじまり(マン兄さん)と、最新のウルトラマン(オメガ)との共闘。

しかし、半世紀以上も沈黙を守り、満を持して現れたガボラには、新たな能力が備わっていた。

 

 

それが何かというと――

飛べる。

これには吃驚しました。ヒレをプロペラにして、ひゅーんと飛んで行った。

ガボラよ、飛ぶにしても、もうちょっとカッコいい飛び方はなかったのか。

ヘドラを追いかけて飛んだゴジラに次ぐ、情けない飛び方だった。

 

これには二人も唖然。

何か、楽しそうに飛んでるし、もういいか——と頷き合う二人。

 

 

 

最後に、元ネタの紹介。

透明怪獣ネロンガからの改造。これは、元の着ぐるみもそうです。

バラゴン、パゴス、ネロンガ、マグラー、そしてガボラ。

 

 

このネロンガのソフビも完成度が高いんです。

塗るトラ怪獣としてネロンガを使うのは、これで2度目。

牛鬼怪獣ゲロンガに比べると、簡易な改造で済みました。が、全然印象が違って見える。

元々の、ネロンガからガボラへの改造が本当に上手かったんだなぁということに気付かされます。

 

 

やっぱり初代マンの怪獣って好きです。他のウルトラ怪獣にはないユニークさがある。

これくらいの大きさのガボラって、過去に正規のものがプレバン限定で、ムルチと抱き合わせで売られてました。今となっては単体でトンデモなくプレ値となっているので、手が出せないんです。なので自分で作っちゃった、ということで。今までの中でも、一番イメージ通りに作れたんじゃないかなと。満足です。