みなさんこんにちは、
海上寮ブログ番外編『今日もごじゃまんかい(旭弁)』です。
サーフィンの極意は、考えるのではなく波を感じること、
これに尽きると思います。
前回に引き続き、海上寮男性職員の私が、
育休、育児などについて、お話をしたいと思います。
第5話『弾丸(愛)を込めるように…』
ある日、私は、一心不乱にひき肉をピーマンに詰めまくっていた。
時間もないのに、こんな大それた料理を
作り始めなければよかったと後悔していた。
育休が始まったのである。育休に入ったら、
少しは眠れるかと思っていたが、そんなことはない。
育児と家事は密接な関係にあり、どちらがかけても、
子の成長と家族の生活が脅かされてしまう。
我々夫婦2人ですべてをこなさなければならない。
出産後の母体は普通ではなく、いろいろあるらしい。
それは、男にはわからないかもしれないが、しばらくの間、
家事は母体以外の人がメインで行う必要がありそうだ。
この家ではそれは私しかいない。故に私は今、
しいたけにひき肉を詰めまくっているのである。
私は、一人暮らしもそこそこの期間経験があるため、
家事は苦でもないし、しっかりとこなすことができたと自負している。
問題は育児である。育児に関しては、我々は素人、
いわば教官のいない仮免取得者とも言えるだろう。
人間誰しも得意、不得意、状態、があり、それは個性である。
私も育児、家事に関していろいろと試したが、
母乳だけはうまく出せなかったので、
不得意分野と言えるのかもしれない。
それもまた個性、授乳は妻に任せ、
その他の育児、家事を行うことにした。
我々は、とにかく常に眠い状態だったが、
毎日発見があり、新鮮な日々だったように思う。
赤子の睡眠導入に関しては、ようやく慣れてきていたが、
ある日、『背中スイッチ』という言葉があることを知った。
スキマスイッチ、やるきスイッチ、ニンテンドースイッチ、
サンドイッチ、ボクシングにおけるスイッチ、等、
社会常識能力検定2級を取得している私は、
ある程度の種類のスイッチを知っていたが、
この年で新しいスイッチの種類を知ることになるとは
夢にも思わなかった。
『背中スイッチ』とは、抱っこされて寝ている状態の赤子が、
ベッドに置かれた途端覚醒してしまうことを意味するらしい。
今日1つ語彙が増えてよかったと思った。
育児仮免取得者が、赤子の寝かしつけの次にぶつかる壁が、
沐浴である。入浴ではない、沐浴というらしい。
物事を成功させるために重要なのは計画である。
それが初めての事であるなら、なおさら綿密に
計画を立てることが成功の確率を上げる。
沐浴に関して、手順をよく確認し、
シュミレーションを繰り返してきた。
すでに何度か経験もある、大丈夫。
沐浴は、素早さが要、不必要に時間が経てば、
たちまち赤子の体温は奪われてしまうだろう。
深呼吸し、赤子の服を脱がせ、
沐浴布(赤子の体温を下げないために体を覆う布)を体に纏わせ、
いざ赤子をベビーバスに入れようとした次の瞬間、
赤子が、まるでマーライオンのように放尿したのである。
我々は一瞬シンガポールにいるような錯覚に襲われたが、
すでに育児仮免取得者の我々は、すぐに尿をふき取り、
リカバリーすることができた。
そして、まるで飛込競技金メダリストのごとく穏やかに
赤子を入水させた後、手早く赤子の体を洗う。
「もう少しで(沐浴の)すべてが終わる…」と
ゴールが見えてきた次の瞬間、一瞬の油断があったのだろうか、
ベビーバス内のお湯が、音もなく薄茶色に染まり始めたのである。
スープカレーである。否、いわゆるうんちである。
この段階で、計画は音を立てて崩れ始めた。
計画を立てる上で、『想定外』を『想定内』にしておく必要があったのだ。
『入浴時うんち』の対応は、本免許所持者にのみ対応できる技だったため、
その後の処理はスムースにできず、落ち込んだ。
精神科とイレウス(腸閉塞)は関係がある
(詳細説明は、このブログの本家の方にお任せします)。
便秘体操など、便秘時の対応策もよく聞くが、
先ほどの『入浴時うんち』の時は、肛門を洗浄したことが、
肛門刺激となり、結果的にスープカレーになってしまったと思われる。
スイッチは肛門にもあったのである。
物事がうまくいかなかった場合、振り返りをし、
改善点を洗い出すことが肝要である。
介護現場では、『便の処理が最優先』という掟(技術)が
あることを思い出したりし、夫婦でスープカレーの反省点を並べるのであった。
次回に続く!次回は、育児と時代のお話を、『おはよう!時代劇』風に語ります。
※今回のブログは、うんち等の表現があります。
食事中の方や、苦手な方は、閲覧をお控えください。