バチって当たるんだねってお話。
最近ご先祖様の三十三回忌で本家から分家まで大勢集まった時、昔聞いて薄っすら覚えていたお話を再度聞き直してきたので忘れないうちにと…
昭和20年代に曾祖父の体験したお話なんですが、戦後食べ物がまだ十分では無かった時代、甘い物はとても貴重だったそうです。
私の曾祖父は甘い物に目が無い人だったらしく、ある年仏壇にあげるおはぎを台所で見つけ一つお供えする前に食べてしまったみたいです。
その後、曾祖父は自宅玄関前で犬の糞を踏むから始まり、まあまあ嫌な感じの偶然の不幸や失敗が続き、仏壇に手を合わせ晩酌の一升瓶(未開封)を一本お供え。
曾祖母が「ご先祖さんの物に手を付ける方が悪い」と一升瓶はそのままお供えとし、その一升瓶を飲む予定だった期間は曾祖父は断酒を宣言されたそう…
その一升瓶は今も本家の床の間に曾祖父母の写真と一緒に飾ってあります。