これはベタだと思いますが、数少ない私の体験談です。
子供の頃からお化けとかホラーの映像は苦手なくせに、文字で読む怪談話は大好き(変わった感性を持っているなと自覚はありますが)な私、比較お金が自由になった10代後半から怪談話を集めた本を読み漁っていました。
そして、出会ってしまうのです「新耳袋」に…
当時「百物語!しかも現代の怪談で」と私にはインパクトが大きく、新刊が発売されるたびに買い求め、定期的に読み返すという…自分で言うのもなんですが「なんともいえない休日…」
そんな若者には、筆者の中山先生がワザワザあとがきでお話されている100話にしたらなにか起こるかもしれませんよ…的な注意喚起はまったく響かず、8冊積み上げ自室で布団にくるまって一気読みをする。(色々残念な若者)
夜も更け、真冬の静けさの中に、自室にはファンヒーターの作動音とページをめくる音だけが響きます。
そんな時、
ポク・ポク・ポク…
と部屋の天井隅、うつ伏せの私から見上げて左側から一定のリズムで音がしている事に気が付きます。
しかし、丁度八甲田山の話を読んでゾわゾわ~としていた私は、なんか音がする程度でどんどん読み進めます。(音は読み終わり部屋を出るまで聞こえていた気がします)
ついぞ、8巻792話を徹夜で読み切った私は、達成感と共に朝食を頂く為リビングへ向かいました。
すると、お休みのはずの姉が既にリビングで「しかめっ面」してコーヒーなんぞ飲んでいます。
「姉ちゃん、コーヒーまだある?」と聞いた私に姉は「あんたさ、昨日なんかしてたでしょう?悪趣味な例の怪談話メモとか書いてたでしょう?」と半ギレです。
なんてお貴族様な姉でしょう(笑)会話になりません。
でもふっと思います。「あ!新耳袋8冊通しで読んでたわ」と答えた瞬間「犯人はお前だ!」と一発頭を叩かれます。
なんで?と聞く間もなく「あんたの部屋から木魚みたいな音が聞こえてきたと思ったら、壁に掛けてあったネックレスの一本だけ揺れはじめて、なんか嫌な雰囲気だな~とか思ったらもう気になって寝れなかった!お前のせいだ!」ともう一発。
いや、お姉様?普段そんな事気にも留めないでしょう?と食い下がるも「自分の部屋で起きたら流石に寝れん!」と微妙に繊細な事を仰います。
こうして、私は朝から姉に全面降伏で謝罪、更に徹夜明けで強制的に外出となり更にランチを奢らされるという理不尽な目に遭いました…
私曰く
結局一番怖いの(理不尽なの)は姉という存在であると…(合掌)
