家なき子 -リスペクト麒麟-
オギ:じゃあちょっと展示会行って来ます。
電脳ヨンさま:おう。気をつけてな。
オギ:もしなにかあったら帰社しますので…。
電脳ヨンさま:なに言ってるんだ。直帰しろ。むしろ会社に帰ってくるな。
オギ:…なんかさみしい…。
電脳ヨンさま:ええっ!俺なんか悲しませるようなこと言ったか?
T尻@IS:いや、言ってないですねぇ。
やさぐれ1号:そんなに会社がすきなの?
オギ:はい…。そうなんです。僕はみんなと居るのがいいんですぅ!一人は寂しいんです。
電脳ヨンさま:そ、そうか。その気持ちはうれしいが…。今日はノー残業デーだから帰ってきても誰も居ないかも知れんぞ?
オギ:!? ええ。でも帰ってくるかも知れません…。
電脳ヨンさま:なぜだ?
オギ:…帰る家が無いんです。
一同:えぇ!そっそんな?なぜ?
オギ:先日帰ったら部屋に入れない状態になっていました…。そとから覗いたらすべての物に「差し押さえ」の札が貼られていて…。
電脳ヨンさま:借金か…。なにをやってしまったんだ?
オギ:メガネです…。多いときで一店舗分のメガネを買っていましたから…。それでお金がなくて消費者金融に…。もう、あとは雪だるま式に増えていってしまって…。
電脳ヨンさま:よくある話だな…。
T尻@IS:それで最近僕の部屋に泊まりに来ることが多くなったんだね。うれしかったけど…。
うちに来る以外はどうしていたの?
オギ:会社、T尻@ISさん、公園をローテーションしていました…。
やさぐれ1号:公園…。苦労してたんだね…。公園に行くぐらいなら言ってくれればうちに泊めたのに…。
オギ:いや、余計な争いに巻き込まれたくないのでそれだけは選択肢にありませんでした。
やさぐれ1号:(かちーん)
電脳ヨンさま:で、飯とかはどうしてたんだ?
オギ:お金が無かったので自動販売機のつり銭取り忘れを探してました…。
僕の行きつけの自動販売機がけっこう取り忘れ多くて。ぼくらのなかでは宝島と呼んでました…。
電脳ヨンさま:「ぼくら」?つーかその話どっかで聞いたことあるな…。
やさぐれ1号:麒麟の声がいいほうじゃないほうの体験談に似てるね。
T尻@IS:というかまったく同じですよね?話が…。
電脳ヨンさま:あ、オギが逃げたぞ!あの野郎、会社に居たいのは光熱費を浮かせるためだけだな!まてー。
やさぐれ1号:まてー。
T尻@IS:まてー。