全くの別業種から転職して介護職に就いた私にとって、介護職の良いところはいくつも挙げられるのですが、その中のひとつが、“四季をしっかりと感じられること”であります。

 

 ただでさえ忙しい介護業務。イベントなんてやってる暇はない!と言う人もいるようですが、好きなように外に出ることも叶わず、やりたいことも自由にできない施設生活を送っている利用者さんに、四季をお届けするのも我々の大事な任務。

 

 具体的にどんなことをやるのか?それはもちろん施設によって様々、その時の状況によって様々ですが、一例ということでいくつかご紹介しましょう(コロナ前のお話です)。

 

 

 

* 1月 *

 おせち料理に餅つき大会、おいしい物をたくさん食べたら、近所の神社に初詣、そして書初め。でも残念ながらお年玉はもらえません(せめて正月手当が欲しいとはスタッフの心の声)。

 

* 2月 *

 節分で鬼と化したスタッフにひたすら豆をぶつけます。スタッフがストレス発散で投げる豆が一番痛いのは、節分あるあるです。

 

* 3月 *

 昔、ご家族さんから寄付されたという五段の雛飾り。これを利用者さんに手伝ってもらいながら飾るのが恒例です。よく見るとお人形がだいぶ汚い(汗)。けど、利用者さんは大抵目が悪いからいいやってことで。

 

* 4月 *

 近所の公園にお花見に。宴会はできないので、お散歩で我慢です。

 

* 7月 *

 七夕。みんなで短冊にお願いごとを書いて、笹の葉に飾りましょう。この時期以外、笹の葉が倉庫ですごく邪魔で嫌なことはおくびにも出しません。

 

* 8月 *

 施設一のビッグイベント、夏祭り!昔懐かしの出店を出して、かき氷やポン菓子にも舌鼓。夕方には盆踊り、最後には花火をして…。ご家族さんはもちろん、地域の方も一緒になって楽しみます!

 

* 10月 *

 小規模ながらもリビングで運動会!パン食い競争だけは、目の色変わるんですよね…。

 

* 11月 *

 紅葉狩り。少し寒くても、寒さを感じることですら、利用者さんにとっては貴重なイベントなのです。

 

* 12月 *

 これまたビッグイベントな、クリスマス会!たまには外部のゲストを呼んだりもして特別感を味わいます。もちろんどこからかサンタさんも登場!ご家族さんに協力してもらって集めたプレゼントを渡す時が、盛り上がりのピークです!大晦日はもちろんお蕎麦で締めくくります。

 

 

 

 

 どうですか?大人になったらほとんどやらないような季節の行事がたくさんあって、なかなか楽しそうでしょう?結局スタッフも楽しいから、寝る間も惜しんで準備だってしてしまうわけなのです。

 

 とは言え、参加者が体に障害を抱えた方ばかりである上、あくまで通常業務の合間にしか準備ができない為、できることには限りがあります。実際に見ると、

「え?これだけ?」

「なんか子供騙しみたい…。」

という感想を持たれてしまうことも、きっとあるでしょう。

 

 

でも、なにも無いよりマシじゃん!?

 

 

 我々介護スタッフは、そう信じて、味気ない施設生活の中に、少しでも楽しみを持って頂けるよう、頑張るのです。

 

 

 

 

…早く、コロナ、終わって欲しいですねショボーン