何度もこんな紹介をするのは心苦しいのですが、やっぱりわかりやすいので言ってしまいます。
アルツハイマー型認知症でセクハラ野郎、清潔感もない施設一の嫌われ者、轟さん(男性・83歳)です。
利用者さんのことを『嫌われ者』だと公言するなんて言語道断!と怒られるかもしれませんが、これまでの分を読んで頂けば、少しは理解をして頂けるはず……。
これまでの分はこちら↓↓↓
なんだか、おかしなクセが出てきたんです。
“暴力行為”と言えば、紛れもなく暴力行為なんですが、ちょっと変わっていて。普通暴力と言えば殴る、蹴る、爪で引っ掻く、という感じがほとんどだと思うんですが、轟さん、噛みついてくるんですよね。
轟さん、手も足もまだ動きます。力はだいぶ弱ってはいるものの、充分に殴る力はあるはず。なのに、怒った時に、
手じゃなくて歯が出る (笑)
いや笑いごとではありません。轟さんは顔を真っ赤にし、まるで動物が天敵に威嚇をするかのように歯をむき出しにして、私たちを噛んでやろうと向かってくるんですから。轟さん、必死なんです。
なにをそんなに怒っているか。それは当然、私たちがなにか悪いことをしたわけではありません。介護拒否。
オムツ替えの時が一番多いですが、なにかにつけて介助の際に拒否が強くなりまして。元々の頑固で亭主関白な性格も少し出てきているのかもしれません。
ただ、認知症のせいでほとんど発語がない=話したくても上手く言葉が出せない轟さん。本当は口で文句が言いたいのにそれができず、その口がやむを得ず形を変えて、“噛む”に変化してしまっているのかもしれませんね。
そう言えば、滅多に発語がなくなってしまったため、セクハラ発言も言われなくなりました。良いような、悪いような……。
少し複雑な心境ではありますが、まだ威嚇で元気に拒否ることはできている (?) ので、スタッフの精神衛生的にも、もしかしたら今の方が良いのかもしれません(なにしろ以前は、発語の8割がセクハラでしたから)。
あ、ちなみに、噛まれることについて我々なら大丈夫です。轟さん、歯は1本しかありませんので![]()
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