介護の現場では、「介護拒否」と「暴力行為」はしばしば同時に発生する。


副業先のグループホーム。

先日も、ひとりやられた。


普段から介護拒否があり、排泄介助の時は特に激しい。

しかも尋常じゃないほど力強い抵抗力。

まさにその時、それは起こった。

思い切り腕を噛まれた。

しかも、噛みちぎろうとするほどの力で。


患部には見事な歯形。

皮膚は裂け、血が滲んだ。

まるで現場の勲章。


もちろん労災扱い。

破傷風予防の注射を3回。

患部の消毒、薬を塗って、はい、おしまい。


日に日に傷は薄くなっていったが、

心の傷は薄くなるどころか、どんどん深くなっていく。


また噛まれるかもしれない恐怖。

いつ来るかわからないストレス。

でも仕事は続く。


そんな中、施設からの“対応策”が発表された。


「介助の際は、利用者さんにマスクを装着してもらって、鍋つかみを手にはめてもらいましょう!」


・・・オイ、なんかの冗談か?





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