職場に時々いる。
理解できる人、尊敬できる人、目標になる人。
そういう人との縁は、現場を生き抜く上で何よりも大切だ。
仕事を超えて友人になる場合も多い。

先日、ひょんなきっかけで繋がった作業療法士の彼女。
彼女は私より10歳も年上の、憧れの女性。
いつも笑顔で場を明るくし、気配りが行き届いている。
今は施設一階のデイサービスでリハ職員として現場を盛り上げているが、以前はグループ内の病院で管理職をしていたそうだ。
――だからこそ、あの鋭い洞察力なのだろう。

彼女と話す時間は濃い。
ただ話を聞いてくれるだけじゃない。
「そこ、どうして引っかかるんだろうね?」と、核心に切り込む質問をぶつけてくれる。
その瞬間、モヤモヤが言葉になり、課題が輪郭を帯びる。
彼女と話すと、頭が整理されるのだ。

そんな彼女が先日の集まりで打ち明けてくれた。
「今年度で退職することにしたの」

理由を聞けば、デイサービス内にも問題が山積みらしい。
中でも、頑固な“老害介護士”が幅を利かせていて、利用者の安全が脅かされる場面もあるとか。
「でも、そう思ってるのは私だけなの」
彼女は苦笑しながらそう言った。

――いつもそうだ。
現場の癌みたいな職員が我が物顔で居座り、
いい人ほど疲弊して、黙って去っていく。

やるせない。