要介護者の入院記録は、その後の緊急搬送された時に病状推移や新たな病気の発見に役に立つ場合があります。

 入院記録は廃棄せずに基本的に残しておきます。資料が散逸するのを防ぐために書類袋(A4サイズの紙が入る紙袋)に入れておけば便利です。

 書類袋の表紙には入院年月日、退院年月日、診断病名(入院理由)などを記入します。入院した病院から書類袋がもらえれば、書類袋に病院の名称や連絡先も入っているので便利です。

 書類袋には、診断書面、検査データ結果、検査画像、相談書類、同意書控え、提出書類のコピー、など病院とのやりとりで使用した書類をできるだけ残すようにします。

 白紙の紙(または薄いノート)には、担当医師、担当看護師、入院後の経過状況、要介護者の病状(介護家族者の視点から)などについて記録しておきます。記録をつける際には立ち会った人物の名前(病院側、患者側)、年月日時刻と場所(病室、相談室、ナースステーション)を書き込んでおけば、後から確認しやすいです。

 この記録は参考資料として、ケアマネージャーとの面談の際に使うこともありますし、退院後のリハビリ施設との調整の際に使う場合もあります。

 次回、救急車を使って緊急搬送しなければならなくなった時には、素早くこの書類を持ち出して、受け入れ病院に過去の入院歴の情報として提供出来ようにしておきます。なお、直近の入退院記録を優先的に持ち出すように心がけて下さい。

 入退院を同じ病院で繰り返す場合、書類袋は毎回、別のものを用意します。これは中の書類が混ざるのを防ぐためです。

 この書類袋は、基本的に要介護者が亡くなるまで、保存するようにします。

 入院中、病院内での口頭でのやりとりはメモとして記録に残しておきます。このメモは、後日、別の作業時の検討資料として役に立つ場合があります。

 例えば、”入院時にベット横にポータブルトイレを設置した”、というメモ書きが残っていれば、次回の入院直後にそのメモを見直せば、ポータブルトイレの設置を思い出せます。

 

(電子書籍、「介護はプロジェクト」から一部抜粋)