認知症⑤認知症のレクリエーション | リハビリ介護講座

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しばらく休憩中

こんにちは
ブログ再開。とはいうものの時間もないし、ネタも思い浮かばないので
以前書いたものに追記することに(^O^)
よかったらご一読ください
これもアンケートをとると、研修してほしいと要望が多いものです。

介護の基礎知識のテーマは 「認知症の方のレクリエーション」 です。

認知症だからこのレクと決めるのではなく、

その方に合わせたレクを考えていただきたく、目的別にまとめてみました。

1)体を動かすことによって体力増進、ストレス発散させるもの  



昔から体を動かすことが大好きな方にお薦めです。




口頭指示でお伝えすることは、結構記憶力が必要です。

聞いたことを動作に動かすことは、脳機能を高めます。
多くのことをお伝えし混乱される場合には、口頭だけの説明はいけません。




皆さん同時に行っていただくことよりも、音楽を使い模倣しやすいもののほうがよいと思います。
手拍子でご参加いただけますし。

  
2)判断力、物事を組み立てる中で認知機能を高めるもの

頭を使う運動、絵画、書道、計画をたてるアクティビティがお薦めです。

頭を使う運動とは・・・・例えば後だしじゃんけん等です。




絵画や書道は、白い紙の上にどのような絵や字を描くのか、頭の中で構成を立てます。

その内容をもとに動作に移す作業が脳の活性化へとつながります。

研究でも、絵画=美術療法は効果があったと報告されています。




3)集中力、注意分散能力を高めるもの

注意分散能力とは、2つ以上のことに注意を向けることです。

簡単にいえば「●●ながら作業」を行うことが注意分散能力を使います。




例えば音楽を聞きながら、リズムに合わせて手を叩くなどです。


認知症進行予防として注意の分散能力を高めることが必要と言われています。

確かに認知機能が低下すると2つ以上の物事を同時に行うことが困難になります。
お薦めは、リズム体操や迷路などのドリルで道の真ん中を通るよう課題を作る。

お玉にボールをのせて落とさないように歩くなどです。
かなり具体的な内容になっていますが(笑)このようなひとひねりがあるものが該当します。




4)記憶を思い出す、高めるもの

 


お薦めは昔懐かしい道具を使いながら昔の話をする、懐かしい歌を歌うなど記憶ゲームです。
エピソード記憶を御存知ですか?

その人だけが持っている体験の記憶のことです。




感情やその時にあったストーリーをともなってよみがえってくるものです。
この記憶はよく覚えているといわれており、その能力を刺激し、脳の活性化を図ります。
楽しかった頃の話をすることによって、メンタル面にも良い影響を与えるといわれています。

大事なことは一緒に語り合うことです。
今ならゴールデンウィークの想い出など
皆さんも楽しかった思い出話をすると、なんだか懐かしく心穏やかな気持ちになりませんか・・・・・それと同じことです。
     

5)楽しいもの

お薦めは、ご本人や周りのスタッフもとにかく楽しく笑顔でいられるもの
楽しく、笑顔でいることが快刺激であり脳の活性化を図ります。
そしてできないことよりも、できるところを探し一緒に楽しいひと時を過ごすことが大切だと思います。





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