要介護3 | 未経験45歳からの山あり谷あり介護施設勤務日記

未経験45歳からの山あり谷あり介護施設勤務日記

45歳で長年勤めてきた職をやめました。そこから初任者研修を取り、介護業界へ。いろんな介護施設を見てきたので、過去を振り返りつつ、現在のことも述べていこうと思います。

要介護3以上の人達が暮らす特別養護老人ホーム。

その日常は、「強制された生活」だと言ってもいいでしょう。

 

入居者は、介護職員から常に強制されます。

 

● 眠くて起きたくないときでも「いいから起きてください。朝ごはんですよ」と言われる。

● 「今日はお風呂に入りたくないなぁ」と言っても強引に浴室へ連れて行かれる。

● 「自分の家に帰りたい」と言っても「ここがおうちです」と言われる。

 

老人ホームの生活は、毎日が恐ろしく同じことの繰り返しであり、

自分の「やりたくない」という気持ちは無視され、強制的にルーティンをこなすしかない日々です。

 

一つ例を挙げます。

たとえば、子供の頃に、「今日はピアノのレッスンを休みたい」と言っても親から「もう先生が来る時間だよ」と有無を言わさず座らせられたあの感覚に近いでしょう。

 

「人生は生きること自体が努力」とも言われますが、特養の入居者を見ていると本当にそう感じます。

 

入居者の方々は、「やりたくないこと」に抗いながら、それでも毎日を生き抜くこと。これは努力と言ってもいいと思います。

 

ただ、介護施設において、「強制的になにかをやらされる」というのは、たいてい入居者の方の健康のため、機能の維持のためになります。さぼってしまったら状態がどんどん悪くなってしまいます。

 

ここで、入居者でない人のほうに目を向けてみます。

 

「あ〜、今日は仕事に行きたくないなぁ」

「めんどくさいから、連絡は明日でいいや」

「気が乗らないから、今日は運動やめようっと」

 

と、つい怠ける方向に向かいがちなのが人間です。

 

「自分の意思で、楽なほうに逃げているだけ」なのだとしたら、強制的に頑張らざるをえない特養の入居者のほうが頑張っていると言えるのではないでしょうか?

 

仮に、強制であっても、やらねばならないことをやっているのなら、そのほうが努力だと言えるのでないでしょうか。

 

だからこそ

 

「入居者もがんばっているのだから、自分も、自分の意思でもう少し頑張ってみよう」

 

と思うことは自分の励みになるのではないかと思います。