17年ぐらい前、夫より私が先に難病がわかり
阪大医学部付属病院まで電車で通院していた。
地下鉄御堂筋線から千里中央のモノレールに乗り換えるまでの間に千里セルシーがあった。
そこで気晴らしに買い物をしたり、スターバックスやミスタードーナツでお茶した。
たくさんの人で賑わっていた。
帰りには広場に座り夫にその日の診察結果の電話をしたりしていた。
あの頃は私の方が励まして支えてもらっていた(今も🥺)
古い建物だったが華やかで情緒があり大好きだった。有名な歌手も広場でミニライブをしたりしていた。猿回しのショーは座り込んで見た。
元職場の後輩が近くに住んでいて
しょっちゅう千里セルシーで待ち合わせをしてご飯を食べたり、お茶をしたり、
夫がALSかもしれないと辛かった時、告知されたとき、また、私の病状も良くなかった時、
千里セルシーに立ち寄りひとり考え込んだこともあった。
そう言えば毎年万博公園で行われていたFMラジオのイベントへも車を運転し辛くなってきた夫と2人モノレールに乗り換えて行った。
楽しみにしていたのに、
夫が仕事のことで電話を受け、
長電話をされた時はなんやねん!と夫の取引先の文句を言った(今だから言える笑)
思い出いっぱいの千里セルシー。
5年ぐらい前に閉館されると知った時はとても悲しかった。
でもなぜかその頃からタイミングが合うように自分の通院も近くのクリニックに変わり、
後輩も闘病のために千里セルシーに行くことがなくなった。
最近偶然に映像で廃墟とまではいかないが何もなくなっている千里セルシーを見た。
ずっと忘れていた。ストリートビューでもう一度見てみた。
なんだかとても寂しくなった。
時間は経って、どんどん近代的になり、
景色が変わり、
それはそれでいろいろ思うことはあるけど、
さびれていくのはもっともっと寂しい。
でも、目を閉じれば元気だった頃の夫や、
夫に甘えてばかりの私(少し若い🤭)
元気で勝ち気だった大好きな後輩、
モノレールから見る景色、
昨日のことのように思い出す。
確かに見た景色、思い出を、
ずっとずっと忘れない。
大好きだった千里セルシー、
元気いっぱいの夫と
後輩を。