夫がALSになってからよく耳にする言葉があって

それは「1番辛いのは夫なのだから」。

ズバリその通りで、それは私が誰よりも思ってきたこと。

今自分がどれだけしんどくても夫には敵わない。

比べるものではないけど、まだまだ甘い。

だからこそ介護を頑張ってこれた。

夫の調子が悪いと一日中落ち込むし、

良いと自然と笑みがこぼれたり。


でも時々しんどくなって疲れたり、

我慢も増えてくると自信がなくなったり、不安になったりする。 

そうすると体調を崩したり、失敗も増えたり、

トゲトゲしたり、涙もろくなったりする。

マイナスとか前向きとか、

前向きに元気にやれたら良いなんてこと自分が一番わかってる。

コントロール出来なくなる。

弱い弱い人間だから。

私はネガティブな

弱い人間なのです。


病気が進行していく夫を会社に連れて行ってたころ

久しぶりに友達に連絡して、打ち明けた時。

夫のことを聞いて辛いとショックを受けていた。

でもその後に、

「ごめんやけど、だけど、あんたのことがめっちゃ心配やわ、、大丈夫か?」って言ってくれた時、

軽く私は大丈夫と答えて笑ったけど、

今頃になって、涙が込み上げてくる。

夫が大変だから、だから私を支えると言ってくれた人もいる。

なにも言わず聞いてくれる人もいる。

10年も経ったのに今になって沁みてきた。

涙がとまらない。 

周りの人にそうやって声をかけてもらうと、

そんなことないと返しながらもひとりになると

涙が止まらなくなる。

癒される。素直に嬉しいから。


自分は面倒くさい人間だなぁと思う。

でもやっぱり介護する側もめちゃくちゃ辛い。

それは相手を思ってるから、

だからこそ頑張ってしまうし、自分を犠牲にする。

息抜きもしてるし、楽しみもあれど、

常に夫を思い、心は切なさで埋まっている。

普通じゃない。尋常ではない心を抱えている。

とか言いながら、今日もガハハと笑ってやっている。


介護してる人は自分も大切に、

自分の人生も考えながら、

自分のことを思ってくれる人に感謝して、

自分をねぎらって、

自分が満たされないと、

人のことはできないなぁと、

そうしてはじめて介護も充実したものになるのかなぁ。

体調を崩して実感しました。


またまた、なんだか重いブログかも知れませんが、家族を思い、友を思い、疲れてる人には響くかなぁと思いました。