ALSの人は飲み込みができなくなるので

口に持続吸引器のチューブを入れて

口腔内の唾液を24時間引いているのをよく見かけるが、夫もしている。

(もちろんそれだけでは追いつかず吸引もしている。)

起きている時はジュルジュル音が鳴っている。

普段は口が動きにくくなっているが、

持続吸引器だけは上手に口を動かして吸っている。

当然、眠るとこの音がしなくなる。

でもチューブを少し触ると反射して吸いはじめ音が鳴る。


以前ブログにも書いたが、

意識がなくなった時、唾液が全く出なくなり、

口腔内がカラカラに乾き、舌もかたまり、

口も動かなくなって、

その時はジュルジュルと音も鳴らなかった。

私は不安がりがひどいので、

自分が夜中トイレに起きた時や目覚めた時、

夫の様子を必ず見て、

ぐっすり寝ているだけで怖くなり、

意識があるかどうか確認するために

口のチューブを少し触って刺激をあたえる。

するとジュルジュルと吸い始め、

私は安心する。

時にはせっかく寝ている夫を起こしてしまう時もある。

その時は「ごめん!心配になるねん」と謝ると、

夫は昔からそんなことで怒らない優しい人なので

にっこりとしてくれてまた眠る。


ドラマやドキュメンタリーを見て泣いたり、

野球やスポーツを見て興奮したら唾液が増えて

ジュルジュルが活発になりとてもうるさかったり、

かための唾液が詰まるとキーっと少し嫌な音がしたり、いろいろなパターンがある。

時々、たこ焼きを焼いてる香ばしい音に聞こえるいい感じのときがあって

(食べたくなって買うこともしばしば🤭)

夫にとって大切な必需品でもあるが、

私の生活に欠かせない安心させてくれる大切な音のひとつでもある。