夫が気管切開をして食事ができなくなって、

娘たちが家を出てからは、

二人ぐらいが使えるテーブルを端に寄せて、

ひとつだけ椅子を置き、

少し死角になるように、

隠すまでは行かないが、

なるべく淡々とご飯をすませるようになった。

キッチンの中で食べる事も多くなった。

夫が何も食べられないのに、、と

勝手に気を使ってしまう。

娘たちも個々にご飯を食べに来ることはあるが、

ちょっと遠慮気味に、、食べている。

昔のように

鉄板を出して焼肉をしたり、

たこ焼きやお好み焼き、

鍋はするけど鍋を出してまでしなくなった。

普段でもそうなので、

お正月は娘たちが旦那さんと来てはくれるが、

お茶とお菓子や、ちょっとしたものを出す程度で、

食べるものやいただきものはお裾分けでお持ち帰りをしてもらっていた。

今年もそんな感じでお昼過ぎに集まり

夫のお兄さんが鯛やフグなどを持って来てくれたのでみんなで分けようねと言っていた。

ところが家に来てすぐに、

今年は何も食べていないから、

ママのお雑煮が食べたいと言うので、

旦那さんたちも食べることになった。

それならば久しぶりにお正月をしようと

急遽、あるものでいろいろ作り、

久しぶりに宴が始まった。


もうこの先そんな事は無いだろうと

ミニマリスト(大げさ🤭)のように

暮らしていたので、何でもひとり分しかなくて

椅子はベランダ椅子やパイプ椅子、

食器はプラスティックのものとか、、

コップはマグカップ、

お椀もお皿もバラバラでお正月と言うには程遠い感じだった。


でも、とても楽しかった。

あんな風にみんなでわいわい、

うちですることは無いとずっと思っていた。。

夫が元気なら1番ノリノリで楽しむはずなのになぁと、、

それができないのに、、

それとすぐに疲れて長い時間が難しいと本人も言っていた。

だからと勝手に気を遣い

罪悪感を持ってやらなかった。


娘の旦那さんたちも本当に気を使わない。

男の子ってかわいい(表現が子ども😅)

夫もとても嬉しそうだった。

みんなが帰ってから聞いてみたら

「もっと」と打ったので、

「もっと集まってほしいとか?」と聞くと

ニコッ😊と良い顔をした。

最近ではみたことの無いぐらいの

笑顔が見れた。


来年は食器を揃えてみよう。