身内だけでイーサンの葬式を行い、私は心から開放感に浸っていた。穏やかに眠ったイーサンに感謝の気持ちで一杯になった。世知辛い話だが、このまま療養型病院へ移ると、毎月15万ほどかかる。特別養護老人ホームに申し込みたいが、胃ろうなど医療行為があると難しい。療養型病院へ何年も入院し、生涯を閉じるまで家族のもとへ帰れない人もいる。
認知症は進行するだけで、介護者にとって終わりは見えない。次々と起こる目の前の事態に右往左往するだけで精一杯の日々だった。
イーサンを亡くして感じたことが2つある。本人が生涯を終えるときに穏やかな顔で眠りにつくことができたのか。家族が介護を終えたことを、介護を経験したことを感謝できるのか‥この2つが介護のゴールなのかもしれないと。続く‥‥