イーサンが亡くなって4年。私は心からイーサンに感謝しているが、落ち着いた生活に戻ってから、色々な疑問が湧いてきた。どういう介護をすればイーサンにとってベストだったのか?本人も認知の中で、とても辛い、怖い思いをして、混乱していたのではないか?私はそんなイーサンを理解しようとしていたのか?そんなイーサンを癒すにはどうしたら良かったのか?私はイーサンに寄り添った介護をできたのだろうか?今思えば、何も分からずに日々の介護に追われていたのだと反省するばかりだ。

今でも私は介護調査員の仕事をさせてもらっている。調査対象者とその家族に寄り添った心のある調査を心掛けるよう自分に言い聞かせている。

介護にルールはない。終わりのない介護に家族だけで対応せず、介護職や専門家の助けが、どれほど家族の救いになるか、1人で抱え込むのは心身ともに無理なこともある。それ故、介護職に携わっている人達が気持ちよく仕事ができる環境作りが大切だと思う。

イーサンは根っからの役者だった。昔、舞台で演じていた時のことを何回も話していたイーサン。今度生まれてくる時は舞台役者として活躍してね。

イーサン、ありがとう。イーサンの介護日記・完