笑えるということは、気持ちを伝えられるということ | 大分市 訪問介護 ヘルパーステーション「介護のみかた」ブログ

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『あ~いい人生だった』この一言を願い、
介護に関わる人達の「味方」となり、
介護を知らない人達に介護の「見方」を伝えていきたい・・・。
そんな想いを綴った大分・訪問介護 ヘルパーステーション「介護のみかた」ブログです。

おはようございます。ヘルパーステーション介護のみかたです。

 

写真は、口腔ケアの様子です。お口の中のケアと刺激を与えることでのリハビリも兼ねています。こちらのご利用者さまは、胃ろうを作られております。


 

胃ろうとは、お腹に穴を開け、チューブを通せるようにし、直接胃に食べものを流し込む方法です。お口から食事ができなくなった方、食べると肺炎を起こしやすくなった方に取られる医療的な措置です。


この胃ろうについては、さまざまなご意見がございます。
胃ろうまでして延命処置をしたくない。といわれるかたもいらっしゃるでしょう。
 

しかしながら、胃ろうをすることで、栄養摂取ができるようになり、食べ物を飲み込むリハビリも重ね、再び口から食べられるようになられる方もいらっしゃるとのことです。

 

お口から、お食事を取られなくなって
そのまま口を動かす機会がなくなってくると、
飲み込む機能【嚥下(えんげ)】のチカラが 落ちていきます。
よって口腔ケアが必要なのですね。
 

こちらのご利用者さまは、体に 拘縮(こうしゅく)がお在りになっており、意思の疎通も難しい状況でした。

拘縮とは、関節を動かさないために、次第に関節の動く範囲が狭くなった状態のことです。


取材させていただく中で、ご家族さまと
「指を少し切っただけで、生活がしにくくなる…。人間のからだって何ひとつ無駄がないんですね」といったお話しも、させていただいておりました。

 

本日のご利用者さまは、お言葉をかけると、取材人のわたしにも、しっかりと目を合わせてくださいました。ヘルパーの方を見てくださいぃ~というと しっかり目を合わせてくださいました。
 

いつもは、おむつ交換が終わると、すぐに寝てしまわれることが多かったご様子ですが
本日は、しっかりと起きておられ、わたしたちの会話を聞かれていらっしゃっていました☆


口から食べることができなくなると 口を使わなくなります。
自分の言葉で伝えることもできなくなると 表情も無くなってきます。
 

わたしたちは、健康なうちは、自然と唾を飲み込むことができます。
しかし、筋力が衰えてくると つばを飲み込むこともむずかしくなっていきます。

 

無意識に働いてくれている体の機能って 無駄がなく ほんとうにすごい機能ばかりなんですよね。

「笑える」ということ 

「気持ちを伝えられる」ということ

普段当たり前に通り過ぎてしまいがちなこと
大切に、そして感じていきたいですね。

 

※使用している写真は、ご本人・ご家族の了承を得て掲載しています。