「台湾は国家か」
はじめに ――台湾とは?中国とは?
1章 国家の成立要件
2章 成立要件の細分化
3章 台湾は国家の成立要件を満たしているか
(1)永続的住民
(2)明確な領土
(3)主権、政府
(4)外交能力
(5)他国の承認
(6)合法性
4章 ハーゼル説の批判的検討
(1)ハーゼルの意見の要約とアメリカ軍事占領論/亡命政府論
(2)ハーゼル説の批判的検討
(3)亡命政権論の取り扱われ方
(4)まとめ
5章 創設的効果説か、宣言的効果説か
(1)創設的効果説
(2)宣言的効果説
(3)宣言的効果説が主流と言われるようになった理由
(4)なぜモンテビデオ条約第3条は宣言的効果説を採用したのか
(5)折衷説/複合説
(6)どちらの説を採用するのがいいのか。
補論1 国家として成立するとどうなるのか
(1)国家として成立するとはどういうことか
(2)国家として成立していないとはどういうことか。
(3)成立と非成立の狭間としての未承認国家について
補論2 台湾の国際的な地位について
(1)台湾地位未定論についてのアメリカの立場
(2)地位未定論についての台湾独立派の立場
(3)台湾地位未定論への反論 中華民国政府の立場
(4)台湾地位未定論への反論 中華人民共和国の立場
(5)台湾地位未定論についての日本の立場
(6)まとめと本稿の立場
(7)台湾地位未定論は国家成立の4要件を満たさない根拠となるか。
補論3 台湾独立運動と国家成立要件
(1)台湾独立への5段階
(2)帰属意識と国家成立の関係