名古屋 白鳥庭園・清羽亭
『小原和紙工芸展 〜不白〜』(2024年)

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丁度一年ほど前、
白鳥庭園にて椿展が催され、
そこで白椿に出会った。
椿の先生に伺うと名を「不白」、
白にはあらず、と言われた。
極めて品格のある、
確かに白ではあった。
和紙のコウゾでも産地により
その白さは随分な違いがある。
そういえばイヌイットの
人々には雪の白は何種類もあり、
場所等の決定に大切な役割が
あるそうだ。
多様な白を愛でる
豊かさを大切にして
和紙を漉いていきたい。



愛知県豊田市の小原(おばら)地区で和紙漉きをされている
工芸作家のユニット「かのうともみひさし」さん。

小原では室町時代に和紙漉きが始まったそう。
詳しい歴史はこちら →
(かのうともみひさし作品展@ノリタケの森ギャラリー)


陳腐な言い回しになりますが、
作品のあたたかさと凛とした風情が
広間の空間を包みこんでいましたよ。

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北風の吹く、寒い冬がやってくる頃、

イイギリの実が真赤に熟す。


ジョウビタキがやってくるのはその頃だ。

多くの鳥たちの大切な食べ物として

鳥に運ばれ、地に落ちるなどして、

赤い実は少しずつなくなってゆく。


そうして木の姿が、さっぱりとしたころ

小さな体のジョウビタキは帰ってゆく

はるかかなたのシベリアに向かって。


"元気で、また!"、と、さえずりながら。



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個人的にはこちらが好き。

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そして一番心惹かれるのがこちら。

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真ん中の作品、

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中に隠れている花が透けて見える、
その透け具合が、
なんともいえず魅惑的ピンクハート


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すすきの温かなしげみの中を、
今も思い出す・・・。


叱られて、悲しくなって
草のしげみに逃げ込んだ。


草のしげみはほのかに暖かい。
外の音は何とか聞きとれるほど。
それが妙にうれしく、
叢は私をやさしく包んでくれた。


すすきの茂みの中には
私だけの宝物があった。
小さな不思議な形の、もののけ?
薄いピンクのナンバンギセル。
見つけてとてもうれしく、
たびたび入り込んだ。


今も思い出す・・・。
すすきの温かなしげみの中を。


ことしは何を見つけるのだろう。



スマホの画像では
場の雰囲気をうまく伝えることができず、
残念…


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ワタシの身のまわりに
草のしげみはないけれど、
何かひとつでも新しいものが見つけられるといいなぁ。


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ひさびさに写真におさめた庭園の北門。


おくればせながら、
本年もなにとぞよろしくお願い申しあげますおせち


冬

『小原和紙工芸展 〜不白〜』
◆2024年1月4日(木)-8日(月・祝)
 白鳥庭園  清羽亭(名古屋)
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豊田市小原和紙のふるさと →
(体験メニューあります!)


白鳥庭園 →
(名古屋市熱田区熱田西町2-5)

【かのうともみひさしさんの紙漉き】


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