愛知県美術館
『ペルシャ文明展 煌めく7000年の至宝』(2006年)



近年、ペルシャ文明が世界的な注目を集めているそうな 目

日本では約50年ぶりの展覧会開催とのこと、さっそくワタシも出かけてみました。
イラン国立博物館を中心とする第一級のコレクションですよキラキラ
(展示総数約200点)


まずは、古~い時代の土器たち。


車輪付きこぶ牛形土器
前1500-前800年
イラン国立博物館


牡鹿形土器
前1500-前800年
イラン国立博物館


山羊形土器
前1500-前800年
イラン国立博物館


車輪付き動物土器
前1500-前800年
イラン国立博物館

どれも表面に光沢が出るほど丁寧に磨かれてます。

約7000年前の先史時代につくられた、色鮮やかな彩文土器もありました 目


そして!
ペルシャ帝国(アケメネス朝ペルシャ)の栄耀栄華を示す金銀製品の数々キラキラ


有翼ライオンの黄金のリュトン(角杯)
アケメネス朝(前550-前330年)
イラン国立博物館

今回の目玉です!目
モチーフは「有翼のライオン」の上半身。

ライオンはアケメネス朝王家の紋章的存在だったと考えられているらしい。


ダレイオス1世の銀製定礎碑文
アケメネス朝(前550-前330年)
イラン国立博物館

アケメネス朝ペルシャの領土を最大に広げたダレイオス1世(前558年頃-前486年)。
その王が首都ペルセポリスの造営を指示した際の、銀製の定礎碑文です(金製の碑文も展示アリ)。

「偉大なる王ダレイオス、王の中の王、諸国の王…」という書き出しで始まり、古代ペルシャ語、アッカド語、エラム語で同じ内容が書かれています。


黄金の杯
アケメネス朝(前550-前330年)
イラン国立博物館

くびれのある金製杯で,くびれ部分には楔形文字の銘文、くびれから下の部分には菊花状の花弁文様が施されています。

銘文は、こちらも古代ペルシャ語、アッカド語、エラム語の3種で記されており、
「クセルクセス 偉大な王」と書いてあるそうな。


黄金の短剣
アケメネス朝(前550-前330年)
イラン国立博物館

柄の頭にはライオンの頭部、鍔部にはアイベックス(野生山羊)が、それぞれ背中合わせに表現されています。


円形切子碗
ササン朝(226-651年)
タブリーズ博物館
円形切子碗

ササン朝ペルシャは,シルクロードの中継地として東西文明の交流に大きな役割を果たしました。

東大寺の正倉院などに収められている銀製品やガラスは,ササン朝ペルシャが日本美術にも影響を与えたことを示しています。


そして、そして、、、
展示品以上に心惹かれるペルセポリスの遺跡群(イラン)ピンクハート


世界遺産 ペルセポリス
万国の門
風景写真 レンズ10


世界遺産 ペルセポリス
風景写真 レンズ1


世界遺産 ペルセポリス
ダレイオス1世の宮殿
風景写真 レンズ2

【世界遺産 ペルセポリス】

世界遺産 ペルセポリス →(ユネスコ)


会場にはペルセポリス出土の彫像、レリーフ、柱頭の一部が展示されてました。

今展の至宝の総数は200余点。
先史時代からシルクロードの時代まで、
文化の十字路になったペルシャ7000年の歴史を堪能しましたよ~音符


『ペルシャ文明展 煌めく7000年の至宝』
◆2006年10月13日(金)-12月10日(日)
 愛知県美術館
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愛知県美術館 →
(名古屋市東区東桜1-13-2)

世界遺産 ペルセポリス →(ユネスコ)

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