名古屋 ヤマザキマザック美術館
『ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画―近代によみがえる古代の夢』(2014年)
それでは、ワタシも姫路市立美術館ネタを……
同館が所蔵するベルギー近代絵画の展覧会です
兵庫県姫路市はベルギーのシャルルロワ市と姉妹都市になってるそうで、そうしたことからベルギー美術のコレクションが充実しているのだとか。
それらを名古屋のヤマザキマザック美術館で見ることができ、ラッキ~
象徴主義&シュルレアリスムの世界を堪能しましたよ!
(12作家、展示総数51点)
展示は3つの部屋に分かれています。
◆ ベルギーの近代絵画
ポール・デルヴォーを除く11作家、23点の作品が並びます。
19世紀後半にフランスで生まれた象徴主義絵画は、
ベルギーで大きく花開きました。
ワタシ好みの「神秘的」で「小昏い」雰囲気
心の中のトワイライトゾーンを覗き見るような感じ……
アルフレッド・ステヴァンス
《オンフルールの浜辺の少女》
キャンバスに油彩 1891年 65.6×81.7
姫路市立美術館
グザヴィエ・メルリ
《イタリア・ルネサンス》
紙に鉛筆、グワッシュ 1890-92年 78×59.6
姫路市立美術館
エミール・ファブリ
《夜》
キャンバスに油彩 1892年 128×61.5
姫路市立美術館
ウィリアム・ドゥグーヴ=ド=ヌンク
《夜の中庭あるいは陰謀》
紙にパステル 1895年 41.9×62.1
姫路市立美術館
大好きなフェルナン・クノップフ(1858-1921)、
シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリット(1898-1967)の作品も
フェルナン・クノップフ
《ヴェネツィアの思い出》
紙にパステル、鉛筆 1901年頃 17.5×9.4
姫路市立美術館
フェルナン・クノップフ
《女性習作》
ボードに鉛筆、色チョーク
1900年頃 28.6×28.6
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《ジョルジェット》
キャンバスに油彩 1935年 65×75.5
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《観光案内人》
キャンバスに油彩 1947年 54.5×65
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《宝石》
紙にグワッシュ 1966-67年 30.5×45.7
姫路市立美術館
◆ ポール・デルヴォーの絵画
ここからは今回の主役、ポール・デルヴォー(1897-1994)の独壇場!
油彩・水彩・リトグラフ・エッチングなど20点が並びます。
「妖しく」「不思議」で、やはり「小昏い」シュルレアリスムの世界
ポール・デルヴォー
《海は近い》
キャンバスに油彩 1965年 140×190
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《ささやき》
絹に版画 1981年 109×160
姫路市立美術館
一見、デルヴォーの作とはわからないものも……
彼は鉄道が大好きで、子どもの頃の将来の夢は「駅長さん」だったそうな。
ポール・デルヴォー
《汽車と風景》
紙に水彩 1930年 50×70
姫路市立美術館
◆ デルヴォーとペリエ邸
そして、ラストに今回の目玉が
デルヴォーは、サベナ・ベルギー航空の社長だったジルベール・ペリエ氏の邸の客間の室内装飾を担当しました。
5階建ての建物の1階と2階の部分に、
古代ギリシャと近代の世界が混在する、幻想的な壁画群を制作したのです(1954-56年)。
ペリエ氏の死後、邸宅は人手に渡ってしまうのですが、
その際、6点あったデルヴォー作の扉絵(ドアの部分に描かれていた絵)が売却され、そのうちの4点が日本にやって来ました。
3点は姫路市立美術館に、
1点はここヤマザキマザック美術館に収蔵されています。
で、、、今回その4点の扉絵が、
ペリエ邸を離れて以来、初めて再会したんですよ
(正確には、一足先に4月に姫路で再会していたらしい…)
ポール・デルヴォー
《乙女達の行進》
板に油彩 1954-56年 195×94.5
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《立てる女》
板に油彩 1954-56年 190×90.5
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《ふたりの女》
板に油彩 1954-56年 192.5×92
ヤマザキマザック美術館
ポール・デルヴォー
《女神》
板に油彩 1954-56年 195.5×97
姫路市立美術館
残りの2点の扉絵も揃えば完璧なんですが、
これでも感慨深いものがあるわ……
実際の展示室では、扉周りの装飾や床の模様など当時のペリエ邸の雰囲気をしっかり再現しています
ほかに、壁画の下絵4点と当時の邸内の写真が展示されていてフムフム…です。
常設展として5階のロココとロマン主義の絵画、
4階のアール・ヌーヴォーの家具とガラス作品も楽しめますよ〜
『ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画―近代によみがえる古代の夢』
◆2014年6月14日(土)-9月23日(火・祝)
ヤマザキマザック美術館(名古屋)
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(名古屋市東区葵1-19-30)
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(兵庫県姫路市本町68-25)
【ポール・デルヴォー作品集】
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『ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画―近代によみがえる古代の夢』(2014年)
それでは、ワタシも姫路市立美術館ネタを……
同館が所蔵するベルギー近代絵画の展覧会です
兵庫県姫路市はベルギーのシャルルロワ市と姉妹都市になってるそうで、そうしたことからベルギー美術のコレクションが充実しているのだとか。
それらを名古屋のヤマザキマザック美術館で見ることができ、ラッキ~
象徴主義&シュルレアリスムの世界を堪能しましたよ!
(12作家、展示総数51点)
展示は3つの部屋に分かれています。
◆ ベルギーの近代絵画
ポール・デルヴォーを除く11作家、23点の作品が並びます。
19世紀後半にフランスで生まれた象徴主義絵画は、
ベルギーで大きく花開きました。
ワタシ好みの「神秘的」で「小昏い」雰囲気
心の中のトワイライトゾーンを覗き見るような感じ……
アルフレッド・ステヴァンス
《オンフルールの浜辺の少女》
キャンバスに油彩 1891年 65.6×81.7
姫路市立美術館
グザヴィエ・メルリ
《イタリア・ルネサンス》
紙に鉛筆、グワッシュ 1890-92年 78×59.6
姫路市立美術館
エミール・ファブリ
《夜》
キャンバスに油彩 1892年 128×61.5
姫路市立美術館
ウィリアム・ドゥグーヴ=ド=ヌンク
《夜の中庭あるいは陰謀》
紙にパステル 1895年 41.9×62.1
姫路市立美術館
大好きなフェルナン・クノップフ(1858-1921)、
シュルレアリスムの巨匠ルネ・マグリット(1898-1967)の作品も
フェルナン・クノップフ
《ヴェネツィアの思い出》
紙にパステル、鉛筆 1901年頃 17.5×9.4
姫路市立美術館
フェルナン・クノップフ
《女性習作》
ボードに鉛筆、色チョーク
1900年頃 28.6×28.6
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《ジョルジェット》
キャンバスに油彩 1935年 65×75.5
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《観光案内人》
キャンバスに油彩 1947年 54.5×65
姫路市立美術館
ルネ・マグリット
《宝石》
紙にグワッシュ 1966-67年 30.5×45.7
姫路市立美術館
◆ ポール・デルヴォーの絵画
ここからは今回の主役、ポール・デルヴォー(1897-1994)の独壇場!
油彩・水彩・リトグラフ・エッチングなど20点が並びます。
「妖しく」「不思議」で、やはり「小昏い」シュルレアリスムの世界
ポール・デルヴォー
《海は近い》
キャンバスに油彩 1965年 140×190
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《ささやき》
絹に版画 1981年 109×160
姫路市立美術館
一見、デルヴォーの作とはわからないものも……
彼は鉄道が大好きで、子どもの頃の将来の夢は「駅長さん」だったそうな。
ポール・デルヴォー
《汽車と風景》
紙に水彩 1930年 50×70
姫路市立美術館
◆ デルヴォーとペリエ邸
そして、ラストに今回の目玉が
デルヴォーは、サベナ・ベルギー航空の社長だったジルベール・ペリエ氏の邸の客間の室内装飾を担当しました。
5階建ての建物の1階と2階の部分に、
古代ギリシャと近代の世界が混在する、幻想的な壁画群を制作したのです(1954-56年)。
ペリエ氏の死後、邸宅は人手に渡ってしまうのですが、
その際、6点あったデルヴォー作の扉絵(ドアの部分に描かれていた絵)が売却され、そのうちの4点が日本にやって来ました。
3点は姫路市立美術館に、
1点はここヤマザキマザック美術館に収蔵されています。
で、、、今回その4点の扉絵が、
ペリエ邸を離れて以来、初めて再会したんですよ
(正確には、一足先に4月に姫路で再会していたらしい…)
ポール・デルヴォー
《乙女達の行進》
板に油彩 1954-56年 195×94.5
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《立てる女》
板に油彩 1954-56年 190×90.5
姫路市立美術館
ポール・デルヴォー
《ふたりの女》
板に油彩 1954-56年 192.5×92
ヤマザキマザック美術館
ポール・デルヴォー
《女神》
板に油彩 1954-56年 195.5×97
姫路市立美術館
残りの2点の扉絵も揃えば完璧なんですが、
これでも感慨深いものがあるわ……
実際の展示室では、扉周りの装飾や床の模様など当時のペリエ邸の雰囲気をしっかり再現しています
ほかに、壁画の下絵4点と当時の邸内の写真が展示されていてフムフム…です。
常設展として5階のロココとロマン主義の絵画、
4階のアール・ヌーヴォーの家具とガラス作品も楽しめますよ〜
『ポール・デルヴォーとベルギー近代絵画―近代によみがえる古代の夢』
◆2014年6月14日(土)-9月23日(火・祝)
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