愛知県美術館
『バロック・ロココの絵画 ヴェネツィア派からゴヤまで』(1993-94年)

フランスのリール宮殿美術館のコレクション展ですキラキラ
印象派、もしくは印象派の作品中心の展覧会が多い昨今、
バロックやロココの絵画を紹介するものはなかなか開かれませんが、、、
昔、名古屋にこういうのが来てたんですよ。

まず「イチ押し」の作者は、エマヌエル・デ・ウィッテ。
教会の中の様子を専門に描いた建築画家だそう目


エマヌエル・デ・ウィッテ
《デルフト新教会の内部》
1656年
リール宮殿美術館
風景写真 カメラ1

内部の構造を正確に再現するというよりも、
その場の「雰囲気」を重視する人だったようです。
好きだなぁ、こういう画風!
それに「風景画家」ではなく「建築画家」ってのがイイですねー。
マニアックな響きも含めてグッ

【エマヌエル・デ・ウィッテ作品集】



で、そのほかの展示作品~キラキラ


エル・グレコ(本名 : ドメニコス・テオトコプーロス)
《十字架像の前で祈りを捧げる聖フランチェスコ》
1590年頃
リール宮殿美術館
風景写真 レンズ1


ピエール・ミニャール
《フォルトゥナ(豊饒と寛容)》
1692年
リール宮殿美術館
風景写真 レンズ2


アンリ・ド・ファヴァンヌ
《フェリペ5世に返還されるヴァレンシアとアラゴン両王国》
1712-14年頃
リール宮殿美術館
風景写真 レンズ3


フランツ・ジグリスト
《イサクの犠牲》
1760-70年
リール宮殿美術館
風景写真 レンズ4


そして、ゴヤキラキラ


フランシスコ・デ・ゴヤ(本名 : フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス)
《若い女たち(手紙)》
1810年頃
リール宮殿美術館
風景写真 レンズ5

王家の肖像画であろうと美化せず、ありのままの人間の姿を描いたゴヤ。
この絵も、洗濯場でエラソーにふんぞり返る貴族の女性を、シカトしている庶民…てな感じの風刺画です。

あと、ルーベンスもありました!

これは日本人の好みの問題、美術館への集客力の問題でもあるんでしょうが、
重い・固い・難しい・古くさいetc…といった理由で、こういうジャンルの絵画を敬遠してしまうのは、ちと惜しいなぁタラーと思うのでした。


『バロック・ロココの絵画 ヴェネツィア派からゴヤまで』
◆1993年10月29日(金)-1994年1月16日(日)
 愛知県美術館
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(名古屋市東区東桜1-13-2)

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