【一枚の絵・40】

名古屋市美術館
『フィレンツェ・ルネサンス 芸術と修復展』(1991年)より
アンドレア・デル・サルト
《希望》
フレスコ 278×137



フィレンツェに始まったルネサンス美術……巨大なフレスコ画、テンペラ画、油彩画、大理石彫刻、木彫、ブロンズ彫刻、金銀細工、刺しゅう、デッサンなどなど、この展覧会に出展されている作品はすべて、洗滌・修復といった気の遠くなるような細かい作業を経て、今日によみがえったものばかりです。

アートとテクノロジー……フィレンツェが世界に誇る修復技術によって、500年前の輝きが見事に伝えられています。
「わたしもお手伝いしたーいキラキラ」仕事です。

さて、この《希望》は、壁に描かれたフレスコ画なんですが、まるで彫像のような立体感!
そこに荘厳な美しさが加わって、見る者の心を打ちます。
なにより人間の「自然体」を描いているのがよいですねードキドキ
(1991年12月)


『フィレンツェ・ルネサンス 芸術と修復展』
◆1991年11月23日(土・祝)-12月23日(月・祝)
 名古屋市美術館
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(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【アンドレア・デル・サルト作品集】



【2011年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ロレンツォ・ギベルティ
《ヨセフの物語》(「天国の門」の浮き彫りパネル)
79.5×79.5


サンドロ・ボッティチェリ
《書斎の聖アウグスティヌス》
185×123


ドメニコ・ギルランダイオ
《書斎の聖ヒエロニムス》
185×120


マゾリーノ・ダ・パニカーレ
《聖イヴォと少女たち》
190×76


ティツィアーノとその工房
《アレクサンドリアの聖女カテリーナ》
102.5×72


ジョルジョ・ヴァザーリ
《無原罪の御宿り》
345×237


ピエトロ・トッリジャーノ
《聖女フィーナ》
高さ58


フィリッポ・リッピ
《女性の頭部》
30×20.5


ドメニコ・ヴェネツィアーノ(帰属)
《座る二人の若者》
26×14.1


レオナルド・ダ・ヴィンチ
《習作》
30.3×19.4


ロレンツォ・ディ・クレディ
《布をまとった婦人の頭部》
24×17.7


ミケランジェロ・ブオナローティ
《鷲にさらわれるガニュメデス》
30.9×23.3


ヤコポ・ダ・ポントルモ
《二人の男性裸像》
39.4×26.6


ヤコポ・ダ・ポントルモ
《ターバンを頭に巻いた若い男》
24.7×14.8


ヤコポ・ダ・ポントルモ
《半裸の女性像》
40.2×27.4


ルドヴィコ・チーゴリ
《座る若い女性》
41.8×27.6


アーニョロ・ブロンズィーノ
《女性の肖像》
39.1×26.7


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