【一枚の絵・30】

名古屋 松坂屋美術館
『ワシントン女性芸術美術館展 女性がつくった美の系譜』(1991年)より
エレナ・ボナフォンテ・ヴィドット
《卵》
1977年
ワシントン女性芸術美術館



ワシントン女性芸術美術館は、4年前(1987年)に開館したばかりの新しい美術館だそうです。
男性優先の歴史の中でいろいろな制約があるにもかかわらず、すぐれた才能と鋭い感性をもって、それぞれの創作世界を追い求めた女性芸術家の作品だけを収集しているとか。

この展覧会には82作家の作品、96点が展示されているのですが、ほとんど一人一品なので、その一作品だけを観てその画家が好きか嫌いかなんて、とても言えないあせる
作風って生涯のうちに何度か変わると思うから、そのうちのひとつだけを見せてハイおしまいじゃ、ちょっと判断しかねますよねー。

それでもあえて「一枚の絵」なンですが、この展覧会の作品を観た限りでは、ヴィドット女史の《卵》がピカイチ。
前にも一度ご紹介したけれど、「写真のような絵」というのも、だぁい好きドキドキなジャンルなのです。
(1991年6月)


『ワシントン女性芸術美術館展 女性がつくった美の系譜』
◆1991年5月23日(木)-6月9日(日)
 松坂屋美術館(名古屋)
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(名古屋市中区栄3-16-1 松坂屋名古屋店 南館7階)

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【2010年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ラヴィニア・フォンターナ
《貴婦人像》
キャンバスに油彩 1580年頃
ワシントン女性芸術美術館


エリザベート=ルイーズ・ヴィジェ=ルブラン
《少年の肖像》
キャンバスに油彩 1817年
ワシントン女性芸術美術館


リリー・マーティン・スペンサー
《西瓜、梨、葡萄の静物》
キャンバスに油彩 1860年頃
ワシントン女性芸術美術館


ジェニー・オーガスタ・ブラウンズクーム
《恋する乙女》
キャンバスに油彩 1887年
ワシントン女性芸術美術館


エレン・デイ・ヘール
《6月》
キャンバスに油彩 1893年頃
ワシントン女性芸術美術館


シャーミオン・ヴォン・ウィーガンド
《無題(窓辺の猫)》
キャンバスに油彩 
ワシントン女性芸術美術館


シュザンヌ・ヴァラドン
《第一帝政様式の花瓶に生けた花》
キャンバスに油彩 1920年
ワシントン女性芸術美術館


ジュネーヴ・リクスフォード・サージェント
《エレノアの肖像》
キャンバスに油彩 1930年
ワシントン女性芸術美術館


フリーダ・カーロ
《レオン・トロツキーに捧げる自画像》
メゾナイトに油彩 1937年
ワシントン女性芸術美術館


ワコ・イトー
《ペチュニアの鉢》
紙にメゾチント 1981年
ワシントン女性芸術美術館


【ワシントン女性芸術美術館】


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