名古屋市美術館
『ピカソ展』(1998年)



というわけで、二度目のピカソです。
一度目の『ピカソ展』(1990年)は
内容的にちょっとがっかりタラーだったので、
「今度こそ~!」との思いを込めて出かけました。
(展示総数約150点)


はい、見応えありましたよっグッ
「青の時代」からキュビスム、古典への回帰、そしてシュルレアリスムへ…といった多彩な様式を楽しめたうえ、
一番の収穫は、長年「ネコあたま」を悩ませてきたキュビスムの作品が苦手じゃなくなったこと!
嫌がらずに見続けると、慣れてくるものなんですねー。


パブロ・ピカソ
《ドラ・マールの肖像》
キャンバスに油彩 1937年 55×38
徳島県立近代美術館

で、、、
今回のイチ押しは《ドラ・マールの肖像》キラキラ

愛する女性が変わるたびに、絵柄も変わる…と本で読んだことがあるけど、ドラ・マールはピカソの2番目の愛人さんで、彼の生涯と芸術に関わった5番目の女性です。
カメラマンでもあり、画家でもあって、あの有名な《泣く女》(1937年)のモデルになった女性だそうな。

《泣く女》は芸術家肌の彼女の、激しい内面に迫った作品と言われますが、同じ年のこの《ドラ・マールの肖像》では、彼女はふんわりとやわらかく、温かく描かれてます。
こっちは当時のピカソの内面が描かれてるのかしら…と想像しながら観ましたよ。


そのほかの展示作品~キラキラ


パブロ・ピカソ
《海辺の母子像》
キャンバスに油彩 1902年 81.7×59.8
ポーラ美術館


パブロ・ピカソ
《裸婦》
キャンバスに油彩 1909年 100×81.2
エルミタージュ美術館


パブロ・ピカソ
《オルガ・ピカソの像》
キャンバスに油彩 1918年 35.2×27.3
メナード美術館


パブロ・ピカソ
《母と子》
キャンバスに油彩
1921年 97×71


パブロ・ピカソ
《渚に立つ裸婦》
キャンバスに油彩 1929年 129.9×96.8
メトロポリタン美術館


パブロ・ピカソ
《夢見る人》
キャンバスに油彩 1932年 101.3×93.3
メトロポリタン美術館


パブロ・ピカソ
《読書する女(マリー=テレーズ・ワルテル)》
キャンバスに油彩 1934年 162.2×130.5
メトロポリタン美術館


パブロ・ピカソ
《花の前の麦わら帽子を被った女》
キャンバスに油彩
1938年 73×60


パブロ・ピカソ
《デッサンするクロードを見守るフランソワーズとパロマ》
キャンバスに油彩 1954年
パリ国立ピカソ美術館


パブロ・ピカソ
《自画像》
紙に鉛筆、クレヨン
1972年


これだけいろんなタッチが楽しめるのも、
ピカソならではですね音符


『ピカソ展』
◆1998年9月12日(土)-11月29日(日)
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【制作するピカソ】


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