マイケル・ヘッジス(Michael Hedges 1953-1997)はアメリカのアコースティック・ギタリスト。
独特の演奏スタイルはギター音楽を変えてしまったと言っていい。しかし、交通事故のため43歳で急逝してしまう。
「いったい何人で弾いてるの?」
これ、彼の音楽を聴いた人は必ず呟く言葉なのです。
まずはお聴き下さい。
『エアリアル・ヴァウンダリーズ』。
【マイケル・ヘッジス : エアリアル・ヴァウンダリーズ】
ご覧の通り、彼の奏法はタッピングという右手でギターのフレットを押弦し、ハンマリングとプリングと通常の指弾きを混ぜながら、コード、リズム、メロディ、ベースを独りで弾いてしまいます。
まるで曲芸なのですが、単に曲芸ではないのがその音楽性の高さです。
この高みを見るために、この奏法があるということなんです。
加えて彼のギターは独特のチューニングがされています。
【マイケル・ヘッジス : ベンスーザン】
この曲など、彼の高い音楽性と作曲能力が現れています。
彼は元々アコースティック・ギタリストではなく、どちらかというとバンドのギターヴォーカルでした。
その後、クラシカルな教育を経て、アレンジや作曲に秀でた人物像が浮き上がります。
音響学とエレクトロニクスも学んだ彼が最終的に選んだのがアコースティック・ギターというのは不思議であります。
とにかく、彼の音楽が世に出たことはギタリストには衝撃でした。
多くのギタリストが彼をコピーし、彼の跡をなぞったのです。
ロックで言うならランディー・ローズやエディ・ヴァン・ヘイレン、スティーヴ・ヴァイが現れたのと同じ衝撃でしょう。
彼のインタビューで知ったのは、独自の奏法を完璧に音響としてリスナーに伝えるために、彼のギターには様々な音響的な細工が施されていることでした。
彼は43歳で交通事故でこの世を去りました。
彼を追って様々なギタリストが出ていますが、オイラの聴いた感じではヘッジスと同等のテクニックを持つ人は何人か現れてはいますが、音楽性の面では乏しく、彼を超えるギタリストはいないです。
いつか彼を超える人物が出るのを楽しみにしているクマ太郎です。
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