名古屋ボストン美術館
『ボストン美術館 ヴェネツィア展 魅惑の都市の500年』(2015-16年)
4年ぶりの『ヴェネツィア展』が名古屋に![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
前回の『世界遺産 ヴェネツィア展』はヴェネツィアの美術館のコレクションがメインで、工芸品の展示が多かったけれど、今回はアメリカ・ボストン美術館のコレクション。
絵画と版画がたくさん来てます。
(全4章、展示総数約130点)
遅くなりましたが、開幕初日(9月19日)に行ってきました~。
ではでは、章ごとにお気に入りをご紹介![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
◆ 第1章 比類なき都市
イタリア半島の付け根に位置するヴェネツィアは、アドリア海に面する群島とラグーナと呼ばれる干潟の上につくられた、水の都。
イタリア(特にヴェネツィア)出身の画家たちが描いた都市の姿と、肖像画を紹介しています。
ヤコポ・デ・バルバリ(イタリア)
《ヴェネツィア鳥瞰図》
紙に木版 1500年 177.2×323.9
ボストン美術館
「富の橋(Ponte della Moneta)」
(のちのリアルト橋)付近の拡大図
この版画、4年前にも観たけど、当時の家々が一戸一戸描かれていてすごすぎっ![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
大運河のさざ波や航跡まで細かく表現されているし、ほんと鳥になって上空から眺めたとしか思えない!![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
現在のリアルト橋付近(参考画像)
ヴェネツィアの衛星写真(参考画像)
★ ヴェネツィアのライブカメラ →
(サン・マルコ広場ほか)
フランチェスコ・グアルディ(イタリア/ヴェネツィア)
《サン・マルコ沖を行くゴンドラの列》
キャンバスに油彩
1780-93年頃 98.1×138.1
ボストン美術館
1782年にローマ教皇ピウス6世がヴェネツィアを訪問した際の様子を記録した作品かも?とのことです。
エットレ・ティート(イタリア/ヴェネツィア)
《陽気な日のヴェネツィアの街角》
キャンバスに油彩 1891-99年 54×80.6
ボストン美術館
ヴェネツィアの町はいつも陽気で、たびたびカーニバルが開かれてるような印象があるけど、実際は年に一度なんですよね![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第2章 描かれた祈り
今回の目玉は16世紀ヴェネツィア・ルネサンスの三大巨匠、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼの作品。
けれども、個人的な好みでこちらをイチ押し!![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
ロレンツォ・ロット(イタリア/ヴェネツィア)
《聖母子と聖ヒエロニムス、トレンティーノの聖ニコラウス》
パネルに油彩 1523-24年 94.3×77.8
ボストン美術館
故郷のヴェネツィアではパトロンに恵まれず、
生涯単身でイタリア各地を放浪し続けたという孤高の画家、ロレンツォ・ロット。
【ロレンツォ・ロット作品集】
そして、こちら↓がニ押し!![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
フランチェスコ・カペッラ(イタリア/ヴェネツィア)
《聖家族とパオラの聖フランチェスコ、聖ルイージ(アロイシウス)・ゴンザーガ》
キャンバスに油彩
1760年代初期 167.3×121.9
ボストン美術館
イエズス会の聖堂のために制作されたと推定される作品です。
どちらも神々しい~!
特にロレンツォ・ロットは、4年前の『ヴェネツィア展』では名古屋に作品が来なかったので……
今回、最前列からかぶりつきで拝見しました![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
◆ 第3章 ヴェネツィア様式
ヴェネツィアの人々が好んだ絹織物やレース、ガラス製品、また邸宅内の様子を描いた絵画や写真を紹介しています。
マティアス・シャラー(ドイツ)
《ベンゾン邸》(連作「ファサードの裏側」より)
写真、アルミニウム板に印画紙
2007年 180×180
ボストン美術館
ビザール・デザインによるサーモン色の絹織
フランスもしくはイタリア(ヴェネツィア?)製
絹糸と金糸で浮織を施したシルク・ダマスク織
1700-10年 113×53.3
ボストン美術館
緑色のヴェネツィア・ビーズのネックレス
アメリカもしくはヨーロッパ製
ガラス・ビーズ、ガラスをつなぎ合わせた環状のタッセル
1925年頃 55.5×6×0.6
ボストン美術館
このネックレスと一緒に展示されている、マリアーノ・フォルティーニ デザインの「デルフォス」ドレス(1930年代)も素敵でした![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
プリーツの美しさにうっとり……
◆ 第4章 芸術家たちを魅了する町
19世紀以降、異邦人たちが見出した「ヴェネツィア」を紹介しています。
ウィリアム・グラハム(アメリカ)
《雪の日のサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場》
キャンバスに油彩 1879年 33.6×60
ボストン美術館
ヴェネツィアに雪…ってピンとこなかったから、ちょいとびっくり![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
夏も冬も、東京より気温が低いんですね。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー(アメリカ〔イギリスで活動〕)
《ノクターン》(「第一ヴェネツィア連作」より)
紙にエッチング 1879-80年 21.1×29.7
ボストン美術館
クロード・モネ(フランス)
《ヴェネツィアの大運河》
キャンバスに油彩 1908年 73.7×92.4
ボストン美術館
あらゆるものが虹色に輝く夕暮れ時の、夢見る色彩。
この章の目玉ですな~![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
アベラルド・モレル(アメリカ)
《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》
ゼラチン・シルバー・プリント 2006年
ボストン美術館
摩訶不思議なのが面白いわ![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
4年前の展覧会と比べると、内容の "濃さ" という点ではちょっと…だけども、ロットとカペッラの「聖母子」に出会えてワタシは満足~~
であります。
『ボストン美術館 ヴェネツィア展 魅惑の都市の500年』
◆2015年9月19日(土)-2016年2月21日(日)
名古屋ボストン美術館
(ひろしま美術館、佐川美術館(滋賀)、新潟県立近代美術館に回ります)
【名古屋ボストン美術館は2018年10月8日にて閉館しました】
★ ヴェネツィア市公式サイト →
★ ヴェネツィアのライブカメラ →
(サン・マルコ広場ほか)
★ ボストン美術館 →
・テーマ「海外の歴史・文明」の記事一覧 →
『ボストン美術館 ヴェネツィア展 魅惑の都市の500年』(2015-16年)
4年ぶりの『ヴェネツィア展』が名古屋に
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
前回の『世界遺産 ヴェネツィア展』はヴェネツィアの美術館のコレクションがメインで、工芸品の展示が多かったけれど、今回はアメリカ・ボストン美術館のコレクション。
絵画と版画がたくさん来てます。
(全4章、展示総数約130点)
遅くなりましたが、開幕初日(9月19日)に行ってきました~。
ではでは、章ごとにお気に入りをご紹介
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
◆ 第1章 比類なき都市
イタリア半島の付け根に位置するヴェネツィアは、アドリア海に面する群島とラグーナと呼ばれる干潟の上につくられた、水の都。
イタリア(特にヴェネツィア)出身の画家たちが描いた都市の姿と、肖像画を紹介しています。
ヤコポ・デ・バルバリ(イタリア)
《ヴェネツィア鳥瞰図》
紙に木版 1500年 177.2×323.9
ボストン美術館
「富の橋(Ponte della Moneta)」
(のちのリアルト橋)付近の拡大図
この版画、4年前にも観たけど、当時の家々が一戸一戸描かれていてすごすぎっ
![ポーン](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/040.png)
大運河のさざ波や航跡まで細かく表現されているし、ほんと鳥になって上空から眺めたとしか思えない!
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
現在のリアルト橋付近(参考画像)
ヴェネツィアの衛星写真(参考画像)
★ ヴェネツィアのライブカメラ →
(サン・マルコ広場ほか)
フランチェスコ・グアルディ(イタリア/ヴェネツィア)
《サン・マルコ沖を行くゴンドラの列》
キャンバスに油彩
1780-93年頃 98.1×138.1
ボストン美術館
1782年にローマ教皇ピウス6世がヴェネツィアを訪問した際の様子を記録した作品かも?とのことです。
エットレ・ティート(イタリア/ヴェネツィア)
《陽気な日のヴェネツィアの街角》
キャンバスに油彩 1891-99年 54×80.6
ボストン美術館
ヴェネツィアの町はいつも陽気で、たびたびカーニバルが開かれてるような印象があるけど、実際は年に一度なんですよね
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第2章 描かれた祈り
今回の目玉は16世紀ヴェネツィア・ルネサンスの三大巨匠、ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼの作品。
けれども、個人的な好みでこちらをイチ押し!
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
ロレンツォ・ロット(イタリア/ヴェネツィア)
《聖母子と聖ヒエロニムス、トレンティーノの聖ニコラウス》
パネルに油彩 1523-24年 94.3×77.8
ボストン美術館
故郷のヴェネツィアではパトロンに恵まれず、
生涯単身でイタリア各地を放浪し続けたという孤高の画家、ロレンツォ・ロット。
【ロレンツォ・ロット作品集】
そして、こちら↓がニ押し!
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
フランチェスコ・カペッラ(イタリア/ヴェネツィア)
《聖家族とパオラの聖フランチェスコ、聖ルイージ(アロイシウス)・ゴンザーガ》
キャンバスに油彩
1760年代初期 167.3×121.9
ボストン美術館
イエズス会の聖堂のために制作されたと推定される作品です。
どちらも神々しい~!
特にロレンツォ・ロットは、4年前の『ヴェネツィア展』では名古屋に作品が来なかったので……
今回、最前列からかぶりつきで拝見しました
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
◆ 第3章 ヴェネツィア様式
ヴェネツィアの人々が好んだ絹織物やレース、ガラス製品、また邸宅内の様子を描いた絵画や写真を紹介しています。
マティアス・シャラー(ドイツ)
《ベンゾン邸》(連作「ファサードの裏側」より)
写真、アルミニウム板に印画紙
2007年 180×180
ボストン美術館
ビザール・デザインによるサーモン色の絹織
フランスもしくはイタリア(ヴェネツィア?)製
絹糸と金糸で浮織を施したシルク・ダマスク織
1700-10年 113×53.3
ボストン美術館
緑色のヴェネツィア・ビーズのネックレス
アメリカもしくはヨーロッパ製
ガラス・ビーズ、ガラスをつなぎ合わせた環状のタッセル
1925年頃 55.5×6×0.6
ボストン美術館
このネックレスと一緒に展示されている、マリアーノ・フォルティーニ デザインの「デルフォス」ドレス(1930年代)も素敵でした
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
プリーツの美しさにうっとり……
◆ 第4章 芸術家たちを魅了する町
19世紀以降、異邦人たちが見出した「ヴェネツィア」を紹介しています。
ウィリアム・グラハム(アメリカ)
《雪の日のサンティ・ジョヴァンニ・エ・パオロ広場》
キャンバスに油彩 1879年 33.6×60
ボストン美術館
ヴェネツィアに雪…ってピンとこなかったから、ちょいとびっくり
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
夏も冬も、東京より気温が低いんですね。
ジェームズ・アボット・マクニール・ホイッスラー(アメリカ〔イギリスで活動〕)
《ノクターン》(「第一ヴェネツィア連作」より)
紙にエッチング 1879-80年 21.1×29.7
ボストン美術館
クロード・モネ(フランス)
《ヴェネツィアの大運河》
キャンバスに油彩 1908年 73.7×92.4
ボストン美術館
あらゆるものが虹色に輝く夕暮れ時の、夢見る色彩。
この章の目玉ですな~
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
アベラルド・モレル(アメリカ)
《サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂》
ゼラチン・シルバー・プリント 2006年
ボストン美術館
摩訶不思議なのが面白いわ
![音譜](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
4年前の展覧会と比べると、内容の "濃さ" という点ではちょっと…だけども、ロットとカペッラの「聖母子」に出会えてワタシは満足~~
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
『ボストン美術館 ヴェネツィア展 魅惑の都市の500年』
◆2015年9月19日(土)-2016年2月21日(日)
名古屋ボストン美術館
(ひろしま美術館、佐川美術館(滋賀)、新潟県立近代美術館に回ります)
【名古屋ボストン美術館は2018年10月8日にて閉館しました】
★ ヴェネツィア市公式サイト →
★ ヴェネツィアのライブカメラ →
(サン・マルコ広場ほか)
★ ボストン美術館 →
・テーマ「海外の歴史・文明」の記事一覧 →