名古屋市美術館
『ニキ・ド・サンファル展』(2006年)



今回のイチ押しは、ワタシの印象に残った作家・Part10キラキラ

フランスの画家、彫刻家のニキ・ド・サンファル(1930-2002)です~。
2006年に開かれた回顧展の作品をご紹介します音符
(全6章、展示総数101点)


1960年代初め、ニキは、絵の具を埋め込んだ石膏レリーフをライフル銃で撃つという「射撃絵画」で一躍有名になりました。


ニキ・ド・サンファル
《オールドマスター(小さな射撃絵画)》
射撃、塗料・石膏・金網、パネル・アンティーク額
1961年 94×81×11.5
シュプレンゲル美術館

【ニキの射撃セッション(1961年頃)】


その結果、彼女が陥ったのは射撃中毒・射撃依存症タラー
そこから抜け出そうと模索するうち、さまざまな女性像の制作(女性とは何か? どういう存在か?)に取り組み始めます。


ニキ・ド・サンファル
《小さなアクロバット》
ビニール塗料・オイルパステル、ポリエステル、鉄の土台
1970-80年 45.5×21×21
Yoko増田静江コレクション


ニキ・ド・サンファル
《白いダンシングナナ》
ラッカー塗料、ポリエステル、鉄の土台
1971年 100×147×56
Yoko増田静江コレクション


ニキ・ド・サンファル
《逆立ちするナナ》
ラッカー塗料、ポリエステル、鉄の土台
1967年 188×128×95
Yoko増田静江コレクション


ニキ・ド・サンファル
《ナナ》
塗料、ポリエステル
1981年 63.2×30.7×17.7
世田谷美術館
ニキ・ド・サンファル ナナ


そして誕生したのが、「ナナ」シリーズ。
飛んだり、跳ねたり、逆立ちしたり……生き生きと自由気ままに躍動する姿を見ていると、誰もがハッピーな気分になります。
女神のダンスねピンクハート

作品は次第に巨大化して、原始の「母」のイメージへ。
母は強し! パワフル&チアフルな色づかいもよいですねーグッ


ニキ・ド・サンファル
《ビッグレディー》
テフロンアクリル塗料・サテンテフロンニス、ポリエステル、鉄の土台
1968-95年 250×157×80
Yoko増田静江コレクション


こちらは「蛇」をモチーフにした作品。
発想がものすごいわ~~ポーン


ニキ・ド・サンファル
《蛇の樹》
ビニール塗料・金箔・色鉛筆・オイルパステル、ポリエステル
1979年 52×65×42
Yoko増田静江コレクション

蛇は脱皮を繰り返すことから、古来より不死・再生の象徴になってますが、ニキはこの作品で蛇と、同じく生の象徴である樹木を結びつけて「生命力」や「永遠」といったものを表現しているそうです。


ニキ・ド・サンファル
《世界》
ビニール塗料・金箔、ポリエステル、鉄の土台
1990年 66×25×20
Yoko増田静江コレクション

「タロットカード」をモチーフにした作品。
ここにも蛇がいますね。

そして、こちらもお気に入り~キラキラ


ニキ・ド・サンファル
《恋する鳥》
ビニール塗料・金箔・色鉛筆・オイルパステル、ポリエステル
1972年 44×40×18
Yoko増田静江コレクション


ニキ・ド・サンファル
《アダムとイヴ》
アクリル塗料・色鉛筆・パステル、プラスチック
1977年 38.4×22×12
国立国際美術館


ニキ・ド・サンファル
《手》
ビニール塗料・色鉛筆・オイルパステル、ポリエステル
1982年 80×40×30
Yoko増田静江コレクション


版画、ポスターも展示されてました音符
元気になれるニキのアート、機会があればぜひご覧ください!


『ニキ・ド・サンファル展』
◆2006年6月17日(土)-8月15日(火)
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

【ニキ・ド・サンファル作品集】


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