名古屋市美術館
『だまし絵Ⅱ』(2015年)
だまし絵展、再び~~
イエーイ![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
2009年の『だまし絵』が傑作ぞろいだったので、
期待しつつ出かけましたよ![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
前回は19世紀以前のだまし絵がメインでしたが、
今回は20世紀以降のバラエティ豊かなだまし絵がメインです。
(全5章、52作家、展示総数76点。会期中に入れ替えあり)
で、、、イチ押しは!
美術館地下1階「常設展示室3」で上映されている、
ハンス・オプ・デ・ベーク(ベルギー : 1969-)の
《ステージング・サイレンス(2)》
モノクロ、フルハイビジョン映像
2013年 20分48秒![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
二組の手が、小物を用いたジオラマを作っては片付け、作っては片付け。
次にどうなるのか目が離せず、すっかり見入ってしまいました!
ラストの、角砂糖を積み上げて摩天楼を作り(それだけでも、かなりの労力…)、
熱いコーヒー(?)を注いで破壊するシーンはシュール~![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
その映像が、こちら。
【ステージング・サイレンス(2) 角砂糖の摩天楼】
★ ハンス・オプ・デ・ベークのサイト →
「黒い雨」と「廃墟」は、核兵器使用後のイメージ…??
これはもう、全編視聴しなくちゃ損!
上記のサイト↑からも作品が見られますよ。
And、そのほかの展示作品~![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
◆ プロローグ
古典的なトロンプルイユを紹介しています。
「トロンプルイユ」とは、フランス語で「目をだます」という意味。
「事物が本物そっくりに、かつ眼前に存在するかのように描かれた絵画」を指します。
クリストフェル・ピアーソン
《鷹狩道具のある壁龕》
キャンバスに油彩
1660年代(推定) 80.5×64.5
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
奥行き感がリアルな壁龕(へきがん)。
◆ 第1章 トロンプルイユ
20世紀後半以降に登場した、
新しいトロンプルイユを紹介しています。
杉本博司
《Hyena-Jackal-Vulture》
ゼラチンシルバープリント
1976年 119.4×149.2
★ 杉本博司のサイト →
リアルすぎるジオラマ。
福田美蘭
《Copyright原画》
イラストボードにアクリル(5点組)
1999年 36.5×51.5
作家蔵
これは「くまのプーさん」ですが、、、
原画そっくりに描こうとすればするほど、
著作権上の問題が浮上して描けなくなる…という皮肉を表現したものです![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第2章 シャドウ、シルエット&ミラー・イメージ
文字通り「影」「シルエット」「鏡」を使った、だまし絵です。
高松次郎
《赤ん坊の影 No.122》
キャンバスにラッカー 1965年 182×227
豊田市美術館
リアルすぎる影(の絵)。
ラリー・ケイガン
《トカゲ》
鋼、影 2008年 83.8×121.9×25.4
トニー&リンダ・ブルーム・コレクション
★ ラリー・ケイガンのサイト →
無造作に針金を曲げてるようにしか見えないのに、
美しい影絵になるのは素晴らしい!![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
◆ 第3章 オプ・イリュージョン
オプティカル・アート(通称 : オプ・アート)。
幾何学的形態や色彩の相互作用によって、
画面上に凹凸、振動、明滅などの錯視的効果を発生させる表現です。
ヤーコブ・アガム
《幸福な結婚》
紙にリトグラフ、アクリル板
1990年 34.6×31.8
北海道立近代美術館
見る角度によって、違ったイメージが見える作品。
昔のカバヤのジューCのフタを思い出す~![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
パトリック・ヒューズ
《広重とヒューズ》
組立ボードに油彩 2013年 48×134×17
作家蔵
★ パトリック・ヒューズのサイト →
2009年の『だまし絵』でたまげた《水の都》に続き、
またまた登場!
この作品、遠近感がわかりにくくなるように薄暗い場所で展示すると「おおっ!」と楽しめるんですが、、、
今回は展示室の照明が明るいため、簡単にネタバレしてます![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第4章 アナモルフォーズ・メタモルフォーズ
アナモルフォーズ(歪像画)、メタモルフォーズ(イメージの変容)、ダブル・イメージなど、さまざまな手法を用いただまし絵を紹介しています。
ルネ・マグリット
《赤いモデル》
キャンバスに油彩 1953年 38×46
BNPパリバ・フォルティス・コレクション
足の形をした靴? 靴の形をした足?
M.C.エッシャーの《メタモルフォーシスⅡ》
紙に木版 1939-40年 19.5×400
三重県立美術館
もありますよ↓↓↓
【メタモルフォーシスⅡ】
また、2階展示室のエレベーター前では、
スティーブ・バロン(アイルランド : 1956-)の
a-ha「テイク・オン・ミー」ミュージックビデオ
1985年 3分42秒
ワーナー・ミュージック・ジャパン
を上映![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
【テイク・オン・ミー】
★ スティーブ・バロン(Wikipedia)→
6年前のインパクトが強すぎたせいか、そんなにギョッ!とする作品はなかったけれど、今回も楽しくだまされました~
イエーイ![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
次回『だまし絵Ⅲ』は、21世紀以降の、
さらに進化しただまし絵をメインでお願いします!![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
『だまし絵Ⅱ』
◆2015年1月10日(土)-2月15日(日)【前期】
2015年2月17日(火)-3月22日(日)【後期】
名古屋市美術館
・Twitter →
(名古屋が最終会場です)
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
「ワタシのイチ押し」 関連記事
・『だまし絵Ⅱ』① と常設展(2014年)
・『だまし絵Ⅱ』②(2015年)
・テーマ「だまし絵」の記事一覧 →
『だまし絵Ⅱ』(2015年)
だまし絵展、再び~~
![高島忠夫](https://emoji.ameba.jp/img/user/ts/tsumegaeru/1102254.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
2009年の『だまし絵』が傑作ぞろいだったので、
期待しつつ出かけましたよ
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
前回は19世紀以前のだまし絵がメインでしたが、
今回は20世紀以降のバラエティ豊かなだまし絵がメインです。
(全5章、52作家、展示総数76点。会期中に入れ替えあり)
で、、、イチ押しは!
美術館地下1階「常設展示室3」で上映されている、
ハンス・オプ・デ・ベーク(ベルギー : 1969-)の
《ステージング・サイレンス(2)》
モノクロ、フルハイビジョン映像
2013年 20分48秒
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
二組の手が、小物を用いたジオラマを作っては片付け、作っては片付け。
次にどうなるのか目が離せず、すっかり見入ってしまいました!
ラストの、角砂糖を積み上げて摩天楼を作り(それだけでも、かなりの労力…)、
熱いコーヒー(?)を注いで破壊するシーンはシュール~
![目](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/242.gif)
その映像が、こちら。
【ステージング・サイレンス(2) 角砂糖の摩天楼】
★ ハンス・オプ・デ・ベークのサイト →
「黒い雨」と「廃墟」は、核兵器使用後のイメージ…??
これはもう、全編視聴しなくちゃ損!
上記のサイト↑からも作品が見られますよ。
And、そのほかの展示作品~
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
◆ プロローグ
古典的なトロンプルイユを紹介しています。
「トロンプルイユ」とは、フランス語で「目をだます」という意味。
「事物が本物そっくりに、かつ眼前に存在するかのように描かれた絵画」を指します。
クリストフェル・ピアーソン
《鷹狩道具のある壁龕》
キャンバスに油彩
1660年代(推定) 80.5×64.5
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
奥行き感がリアルな壁龕(へきがん)。
◆ 第1章 トロンプルイユ
20世紀後半以降に登場した、
新しいトロンプルイユを紹介しています。
杉本博司
《Hyena-Jackal-Vulture》
ゼラチンシルバープリント
1976年 119.4×149.2
★ 杉本博司のサイト →
リアルすぎるジオラマ。
福田美蘭
《Copyright原画》
イラストボードにアクリル(5点組)
1999年 36.5×51.5
作家蔵
これは「くまのプーさん」ですが、、、
原画そっくりに描こうとすればするほど、
著作権上の問題が浮上して描けなくなる…という皮肉を表現したものです
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第2章 シャドウ、シルエット&ミラー・イメージ
文字通り「影」「シルエット」「鏡」を使った、だまし絵です。
高松次郎
《赤ん坊の影 No.122》
キャンバスにラッカー 1965年 182×227
豊田市美術館
リアルすぎる影(の絵)。
ラリー・ケイガン
《トカゲ》
鋼、影 2008年 83.8×121.9×25.4
トニー&リンダ・ブルーム・コレクション
★ ラリー・ケイガンのサイト →
無造作に針金を曲げてるようにしか見えないのに、
美しい影絵になるのは素晴らしい!
![グッ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/114.png)
◆ 第3章 オプ・イリュージョン
オプティカル・アート(通称 : オプ・アート)。
幾何学的形態や色彩の相互作用によって、
画面上に凹凸、振動、明滅などの錯視的効果を発生させる表現です。
ヤーコブ・アガム
《幸福な結婚》
紙にリトグラフ、アクリル板
1990年 34.6×31.8
北海道立近代美術館
見る角度によって、違ったイメージが見える作品。
昔のカバヤのジューCのフタを思い出す~
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
パトリック・ヒューズ
《広重とヒューズ》
組立ボードに油彩 2013年 48×134×17
作家蔵
★ パトリック・ヒューズのサイト →
2009年の『だまし絵』でたまげた《水の都》に続き、
またまた登場!
この作品、遠近感がわかりにくくなるように薄暗い場所で展示すると「おおっ!」と楽しめるんですが、、、
今回は展示室の照明が明るいため、簡単にネタバレしてます
![タラー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/099.png)
◆ 第4章 アナモルフォーズ・メタモルフォーズ
アナモルフォーズ(歪像画)、メタモルフォーズ(イメージの変容)、ダブル・イメージなど、さまざまな手法を用いただまし絵を紹介しています。
ルネ・マグリット
《赤いモデル》
キャンバスに油彩 1953年 38×46
BNPパリバ・フォルティス・コレクション
足の形をした靴? 靴の形をした足?
M.C.エッシャーの《メタモルフォーシスⅡ》
紙に木版 1939-40年 19.5×400
三重県立美術館
もありますよ↓↓↓
【メタモルフォーシスⅡ】
また、2階展示室のエレベーター前では、
スティーブ・バロン(アイルランド : 1956-)の
a-ha「テイク・オン・ミー」ミュージックビデオ
1985年 3分42秒
ワーナー・ミュージック・ジャパン
を上映
![音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/086.png)
【テイク・オン・ミー】
★ スティーブ・バロン(Wikipedia)→
6年前のインパクトが強すぎたせいか、そんなにギョッ!とする作品はなかったけれど、今回も楽しくだまされました~
![高島忠夫](https://emoji.ameba.jp/img/user/ts/tsumegaeru/1102254.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/088.png)
次回『だまし絵Ⅲ』は、21世紀以降の、
さらに進化しただまし絵をメインでお願いします!
![ピンクハート](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/083.png)
『だまし絵Ⅱ』
◆2015年1月10日(土)-2月15日(日)【前期】
2015年2月17日(火)-3月22日(日)【後期】
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(名古屋が最終会場です)
★ 名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)
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