風景写真 レンズ1


先にご紹介した企画展『水と光の表情』が開かれていた
古川美術館
その分館が、爲三郎(ためさぶろう)記念館(名古屋市千種区)でありますキラキラ

ヘラルドグループの創業者で名古屋を代表する実業家、古川爲三郎(1890-1993)。
氏が集めた美術コレクションを収蔵しているのが古川美術館、氏が103歳の天寿をまっとうするまで住んでいた邸宅を一般公開したものが爲三郎記念館です。

1934年(昭和9年)創建の記念館は、数寄屋造りの爲春亭(いしゅんてい)、日本庭園、庭園内の茶室・知足庵(ちそくあん)で構成されています。
古川美術館との共通チケット(一般1000円)で見学でき、美術館入館時にもらえる呈茶割引券で「数寄屋カフェ」を利用することができますよ音符


爲三郎記念館の東門。
もう、入口からして情趣たっぷりキラキラ



ここからは爲春亭。
昔、玄関だった場所から邸内を望む。



茶の間にある古~い壁掛時計。
文字盤がローマ数字なのがワタシ好み。
今も現役です!グッ



中庭の竹林。



廊下が曲がりくねっているのと部屋数が多いのとで現在位置がわからなくなる…タラー


唯一の洋間、浮観(うきみ)の間に行き当たったところで、古川美術館にてゲットした呈茶割引券で抹茶と和菓子をいただきました音符
(休憩場所はいくつかの部屋から自由に選べます)

普段「茶の湯」にはまったく縁がなく、この前お点前をいただいたのはいつだっけ?と考えてみたら、世界デザイン博覧会(1989年)の白鳥庭園清羽亭でのお茶席だったニヤニヤ
24年ぶりの抹茶、感激のあまり写真を撮るのを忘れましたタラー


一服したあとは再び邸内をうろうろ。

こちらは爲春亭の茶室、太郎庵。
床にある軸は、西村五雲の《朝顔》。
花入は、瓢形籠花入とのことです。



太郎庵の茶道具。



日本庭園はとても素晴らしい~キラキラ
時を忘れて、日がな一日ぼぉーっと眺めていたいですワ。



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もちろん散策もできますよ。

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庭園にたたずむ茶室、知足庵。

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ちなみに、爲春亭はジュディ・オング倩玉さん作の木版画にもなっておりますキラキラ

ジュディ・オング倩玉
《華堂初夏》
1998年
古川美術館


うかつにも、この作品と同じアングルの写真を撮るのを忘れてたっタラー
ので、記念館のリーフレットに載っている写真を……

風景写真 レンズ1


それにしても、名古屋の中心地近くにこんな非日常的な異空間が広がっていたとは!目
(すぐ隣では地上42階建のタワーマンション建設中…)
一度入ると二度と外へ出たくなくなるというか、
イヤじゃあ~~、俗世に戻りたくない~~えーんと、地べたに寝転んでじたばたしたくなるというか。

しばし浮世を離れるには、もってこいの場所ですよグッ


【爲三郎記念館】



おしまいに、再び特報ベル
「Fan Fun Day!」
来たる8月3日(土)・4日(日)、古川美術館と爲三郎記念館が無料開放されます。
(どちらも10時から17時まで。入館は16時30分まで)
古川美術館では次回の企画展『放課後美術(アート)』の一部を先行公開、
爲三郎記念館では緑蔭茶席(椅子に座ってお点前をいただく立礼席)を設けるほか、両館でスタンプラリーを開催するそうな。
お近くのかたは、ぜひどうぞ~音符




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(名古屋市千種区堀割町1-9)

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