名古屋市美術館
『パリ・オランジュリー美術館展』(1999年)



「オランジュリーを抜きに印象派は語れない
 オランジュリーを観ずにエコール・ド・パリを語れない」

(展覧会のチラシより)

えっ、そうなんですかっ!?目
ということで、見てまいりました。
(全13作家、展示総数81点)

セーヌ河畔、チュイルリー公園の一角にある
オランジュリー美術館
もともとはチュイルリー宮殿のオレンジ用の温室だった建物を、モネの《睡蓮》の連作を展示するため美術館にしたのだとか。


今回の展覧会は同美術館の改修工事に伴うもので、
「《睡蓮》の部屋」の作品は来ないけど(当たり前タラー)、
パリの芸術家たちを支援した画商ポール・ギョーム(1891-1934)によって収集された「ジャン・ヴァルテル&ポール・ギョームコレクション」なるものが楽しめます音符

確かに、印象派とエコール・ド・パリの作品が てんこ盛り!
しかも、展示数81点のうち、66点が日本初公開キラキラ


クロード・モネ
《赤いボート、アルジャントゥイユ》
キャンバスに油彩 1875年 56×67
オランジュリー美術館


ポール・セザンヌ
《果物、ナプキン、ミルク入れ》
キャンバスに油彩 1880-81年 60×73
オランジュリー美術館


マリー・ローランサン
《マドモワゼル・シャネルの肖像》
キャンバスに油彩 1923年 92×73
オランジュリー美術館


以下は 日本初公開(1999年当時)の作品ですキラキラ


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《ピアノを弾く少女たち》
キャンバスに油彩 1892年頃 116×81
オランジュリー美術館


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《ガブリエルとジャン》
キャンバスに油彩 1895-96年 65×54
オランジュリー美術館


ピエール=オーギュスト・ルノワール
《おもちゃで遊ぶクロード・ルノワール》
キャンバスに油彩 1905年頃
オランジュリー美術館

【注】ルノワールの三男、クロードを描いた作品。
当時は子ども(特に男児)の死亡率が高く、
魔除けの意味を込めて、体質的に丈夫な女児の格好を男児にさせる風習があったようです。
(昔の日本でもありましたね)


ポール・セザンヌ
《樹木と家》
キャンバスに油彩 1880-81年 60×73
オランジュリー美術館


モーリス・ユトリロ
《ノートルダム》
厚紙に油彩 1910年頃
オランジュリー美術館


アメデオ・モディリアーニ
《新しき水先案内人ポール・ギョームの肖像》
厚紙を貼った合板に油彩
1915年 105×75
オランジュリー美術館


パブロ・ピカソ
《タオルを使う裸婦》
キャンバスに油彩 1920-21年 160×95
オランジュリー美術館


パブロ・ピカソ
《水浴の女》
キャンバスに油彩 1921年 182×101.5
オランジュリー美術館


アンリ・マティス
《赤いキュロットのオダリスク》
キャンバスに油彩 1924-25年 50×61
オランジュリー美術館


アンドレ・ドラン
《大きな帽子を被るポール・ギョーム夫人の肖像》
キャンバスに油彩 1928-29年頃 92×73
オランジュリー美術館


うーん……
この世には、まだ見たことのない作品がごまんとあるんですねぇタラー

これでワタシも、少しは印象派&エコール・ド・パリを語れるようになった、かしらん…?


『パリ・オランジュリー美術館展』
◆1999年2月23日(火)-4月7日(水)
 名古屋市美術館
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名古屋市美術館 →
(名古屋市中区栄2-17-25 白川公園内)

オランジュリー美術館 →

【ジヴェルニーの睡蓮、オランジュリーの睡蓮】


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