名古屋市博物館
『世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術―千年の都』(2011-12年)



ちわ~~、クマ太郎ですくま

名古屋市博物館の『世界遺産 ヴェネツィア展』、
行って来ましたよ~音譜
名古屋市ってこんな面白いのやってるのに、ちょっと告知がお粗末なのが残念だなぁ(笑)。

ヴェネツィアという都市国家の成り立ちだけでなく、あの当時の複雑な歴史背景も判りやすく学べる良質な展覧会なんですよね。

イタリアって今でこそひとつの国だけど、今のフィリピンや江戸時代の日本と同じで、250以上の小国家が集まっていて言語も南と北ではずいぶん違ってた頃に、ヴェネツィアはひとつの避難区域から「サンクチュアリー(聖域)」にまでになった不思議な都市。

小さな湿地のような島が強大な海運国家になっていったさまをリアルに体験出来るのは、なかなか興味深いです。


ヨーゼフ・ハインツ・イル・ジョーヴァネ
《ヴェネツィアの眺望》
キャンバスに油彩 1648-50年頃 171×269
コッレール美術館


さて、このヨーゼフ・ハインツ・イル・ジョーヴァネ作の《ヴェネツィアの眺望》、よく見るとかなりリアルに描かれています。
街並の一軒一軒まで正確に描き出したような緻密さで、細部まで眺めていると当時どうなっていたのかを想像することが可能です。

もう一枚、ヤコポ・デ・バルバリ作の《1500年のヴェネツィア》(1500年)で見ると、もっとよく判ります。


作者不詳
船の模型 : ガレー船
17世紀
コッレール美術館
風景写真 レンズ1


そして、ガレー船。
奴隷に漕がせるわけですね。
地中海での貿易で外海より穏やかなために、こうした船でも全然問題なかったのですね。
それがアフリカ回りの外洋貿易になっていくと、ヴェネツィアは交易都市としての寿命を終えます。

こうしたイタリアの繁栄から、さらにお姫様が当時の蛮族国家・フランスに輿入れして中原の文化発展に貢献するわけで、世界史の中でも重要な位置を占める時間帯。

ぜひぜひ観に行って下さいね爆弾


『世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術―千年の都』
◆2011年12月22日(木)-2012年3月4日(日)
 名古屋市博物館
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