兵庫 明石市立文化博物館
『放浪の天才画家 山下 清展』(2011年)

風景写真 カメラ1


帰省した際に観てきた展覧会・その2~音符
母のリクエストで出かけました。

山下 清(1922-1971)は「裸の大将」「日本のゴッホ」と呼ばれ、映画・ドラマ・芝居にもなった著名人。
けれど、作品をナマで観るのはこれが初めてタラー
(展示作品142点+資料、遺品29点)


経歴についての詳細は、公式サイトWikipediaなどをご覧いただくとして、、、
彼は18歳(1940年)のとき突然 入所していた施設を飛び出し、その後も戻っては飛び出し、戻っては飛び出し…を繰り返して32歳(1954年)まで日本各地を放浪したのですが、
旅先で制作することはほとんどなく、心に残った出来事や風景を記憶して、数か月~数年にわたる旅から帰ったあとにそれらを作品にするという方法をとっていたんですね。
(ただ、制作途中でまた次の旅に出てしまうこともあったようです…)


有名なのは、やはり貼り絵キラキラ
風景画ではまず鉛筆で下絵を描き、
その上に、手前から順に色紙を貼っていくようなのだけど、
これがめちゃ細かいっ!ポーン
ルーペ持参で鑑賞してる人もいました。


山下 清
《自分の顔》
貼絵
1950年 76×53


山下 清
《神宮外苑》
貼絵
1950年 60×80


山下 清
《桜島》
貼絵
1954年 54×76.5


画家としての人気を得た彼は、
1961年にヨーロッパ9か国の旅へ飛行機
各地の名所を作品に残しています。


山下 清
《パリのサクレクール寺院》
貼絵
1962年 45.5×53


山下 清
《ロンドンのタワーブリッジ》
貼絵
1965年 44×52


作品は貼り絵だけじゃ~ありませんよ音符


山下 清
《ベニスのサン・マルコ寺院》
水彩
1961年 55.5×76


山下 清
《パリのエッフェル塔》
水彩
1961年 73.5×54


山下 清
《ぼけ》
油彩
1951年 58×44


山下 清
《奈良二月堂》
ペン画
1957年 35.5×43


ほかに、版画や陶器の絵付けも……
こんなに多才なひとだとは知りませんでした!目
まさに天才、ですね。純粋な魂を持った。。。


遺品もいろいろと展示されていて、
放浪中に使用したリュックサック、ゆかたと帯、愛用の湯呑み、腕時計、8ミリカメラなどとともに、
知人からもらった勲章(もちろん本物)があったのは、
なかなか面白かったですウインク
(いや、でもホント国民栄誉賞並みの活躍ですって、これは!)
作品142点、その他資料が29点で見応えアリでしたグッ


おしまいに代表作の一枚と、
印象に残った彼の言葉を。


山下 清
《長岡の花火》
貼絵
1950年 53×75

みんなが爆弾なんかつくらないで
きれいな花火ばかりつくっていたら
きっと戦争なんて
起きなかったんだな
(山下 清)


『放浪の天才画家 山下 清展』
◆2011年7月16日(土)-8月28日(日)
 明石市立文化博物館(兵庫)
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山下 清公式サイト →


明石市立文化博物館 →
(兵庫県明石市上ノ丸2-13-1)

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