【一枚の絵・19】

愛知県文化会館美術館
『ロセッティ展』(1990年)より
ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《愛の杯》
板に油彩 1867年 66×45.7
国立西洋美術館



イタリアからの政治亡命者の子としてイギリスに生まれた、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ(これ本名よ汗)。
19世紀、ロマン主義のさなかにあって、中世の芸術・ロマンを追い続けた彼ですが、これがなかなか「アクの強い」絵を描くひとなんですねー…。
もろ、イタリア・ルネサンスの世界だぁっ!

作品のモデルは、ほとんど彼の奥さんor愛人さんです。
特に、愛人のジェーン・モリスなどは、ダンテ作の『神曲』のベアトリーチェとして何度も描かれていたりする…。
ロセッティ自身がダンテの姿を借りて、ベアトリーチェ(ジェーン)の死をみつめている……という構図の絵もあるくらい汗

この《愛の杯》のモデルは不詳ですが、ブラウンの髪にエメラルドの瞳がとーても魅力的で、わたし、このお姉さんと一緒にハート模様のグラスで乾杯!したくなりましたドキドキ
(1990年11月)


『ロセッティ展』
◆1990年11月21日(水)-12月9日(日)
 愛知県文化会館美術館
(現・愛知県美術館




【2010年・追記】
そのほかの展示作品は、こちらキラキラ

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《あずまやのある牧場》
キャンバスに油彩 1871-72年 85.1×67.3
マンチェスター市立美術館


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《ベアタ・ベアトリクス》
キャンバスに油彩 1877年 86.8×68.3
バーミンガム美術館


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《プロセルピナ》
キャンバスに油彩 1881-82年 77.2×37.5
バーミンガム美術館


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《オフィーリアの発狂》
水彩
1864年 39.4×29.2


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《ファニー・コンフォース》
赤チョーク
1868年 50×34
バーミンガム美術館


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ
《ダンテの夢 : ベアトリーチェ習作》
カラー・チョーク
1871年 57×51


【ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ作品集】


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