日本では1つのスポーツに集中することが多いのに比べて、アメリカでは「スポーツの掛け持ち」が普通。
今やMLBで活躍する大谷選手や前田健太選手が小学生のころに水泳をやっていたとか、根尾選手はスキーもすごかったとかいう話題が出てきて、日本でもマルチスポーツが見直されてきていますが、アメリカのプロ選手のマルチスポーツ率は相当に高いです。
近所の子供たちも1つしかスポーツをやっていないという子はまれ。野球にアメフト(フラグフットボール)にバスケに…シーズンごとにみんな色々やっています。
複数のスポーツをする方がよいのか否か?
という疑問に対しては、「複数のスポーツをした方がよい」と考えています。違う体の部位・筋肉を使うことで、総合的に運動能力が向上するのは間違いないでしょう。そのため体格が出来上がってくる15歳以降の伸びしろが大きいといわれています。
また、今後もずっと子供がやりたいと思うスポーツが同じとは限らないし、ケガのリスクもバーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクもあります。コーチとそりが合わなくてそのスポーツが嫌いになるとか、そういうリスクもいくらでもあると思います。
ただデメリットとしては、1つのスポーツの練習量が少なくなってしまうこと。
一つのスポーツにたくさんの練習量を費やせば技術的にうまくなるのは当然のことです。なので、ついつい一つのスポーツに集中して技術をどんどん上げていきたいと思ってしまうのですが・・・上記のようなメリット(総合的な運動能力の向上)や様々なリスクを考えると、少なくとも2つはやっておきたいところです。
そんなわけで、小学生の息子は野球、テニス、スイミング、セーリングをやっています。
ただ、どうしても一番熱いスポーツ(野球)に時間を割きがちになり(私が・・・)、テニスは週1回のレッスンのみ。
テニスは私の経験が浅いので、「ほめて楽しく」が簡単にできるというメリットも(笑)。
最近はレッスンだけではつまらないので、テニスのトーナメントにも出場するようになりました。
数カ月前に初めて出たテニストーナメントで運よく優勝した息子。
昨日2回目のテニストーナメントにエントリーしてみました。
実は昨日のテニストーナメント、前日に「出たくない」と言い出した息子。
理由を聞くと「負けるの嫌だから」と。
その気持ちは分かる・・・けど、負けるのが嫌だからやらないというのは絶対にNG。
勝ち負けではなく何を学ぶかが大事なんだよ、負ける方が学びがあるんじゃない?
という話をして迎えたトーナメント当日。
初戦で対戦した相手の子、いきなりサーブがめちゃくちゃ早かった…!
私は「これは負けるな・・・」と思いました。
でも、強い子がいると知ったのが学び、次は自分も勝てるように頑張りたいと思えたらそれで十分、
と思いながら見ていました。
ところがこのサーブのすごいR君、試合後半から乱れ始め、終わってみれば7-4で息子の勝利という結果。
コートから息をはずませて出てきた息子。勝ち負けが問題ではないことを確認し、あんなサーブ打ちたいね、と次の目標が出来たことで「いい学びがあったね!」と。
結局、息子の優勝。
まだまだこの年代では参加者が少ないのです。
ビギナー向けの大会ですし。
でも、こんなに立派なトロフィーをもらって大喜びの息子。
チームスポーツの野球、個人スポーツのテニス、それぞれに違う学びがあり、それぞれに違う運動能力が鍛えられるので、どれも長く続けられたらきっと楽しい人生になるんじゃないかな。
たかがスポーツ、されどスポーツ、スポーツって面白い!