善であれ悪であれ、異世界の主人公たちは、それぞれのアニメの世界で悪役を演じています。
異世界されるのって、超ウザくないですか。明日、目が覚めて、いきなりファンタジーの世界にいたら、私だったらちょっと狂ってしまうかも。
異世界にありがちな、10代の主人公が強すぎる力を手にするというの考えると、主人公が悪党に転身する異世界アニメが少ないのが不思議です。
ありがたいことに、あなたの極悪非道な欲求を満たしてくれる素晴らしい異世界アニメがいくつかあります。
復讐のためであれ、新しい世界で間違った生活を強いられるためであれ、これらの主人公は自分自身のルールに従って生き、その過程で多くの敵を作ります。
1/8 『幼女戦記』(英語タイトル: The Saga of Tanya the Evil 悪のターニャ物語)
タイトルが重要な役割を担っています。
とある日本人の無神論者が、存在Xと呼ばれる神に信仰心で挑みます。ターニャは、魔法に満ちた第一次世界大戦の異世界で孤児として生まれ変わります。
そこで彼女は自然に死ぬか、存在Xに助けを求めるか、あるいは転生前の罪のために地獄で苦しまなければならないのです。
ターニャは屈することなく、帝国軍の中で出世し、主要な将軍の一人として地位を確立します。冷酷さと狡猾さで知られるターニャは、帝国内で最も恐れられる存在であり、帝国を世界の超大国にするために貢献しています。
2/8 『世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する』
ファンタジーは「勇者」が主役の物語が多いです。一方、本作は、勇者を殺すことだけを使命とする人物が主役です。
本作の異世界行きの被害者は伝説の殺し屋で、年を取って引退することを決意します。しかし、最後の仕事がうまくいかず、静かな老後の夢は絶たれます。
彼の死後、女神が彼を魔法の世界に転生させ、世界を滅ぼそうとする勇者を暗殺することを唯一の使命とします。
3/8 『オーバーロード』
近年、最も人気のある異世界アニメの一つである『オーバーロード』は、倫理的な問題がほとんどないように見える魔の支配者が、全世界を支配しようとする姿を描いています。
人気MMORPGの運営終了間際、モモンガはゲーム内最強ギルドのひとつ「アインズ・ウール・ゴウン」のリーダーとしてただひとり残っていました。彼は自分たちが作った小さな王国で、最後の数分間をNPCたちと共に過ごすつもりでした。
しかし、サーバーが停止したはずなのに、モモンガがゲーム内に残っていたり、本来個性が無いはずのNPCに個性が出たりしていました。
モモンガは、アインズ・ウール・ゴウンと名乗り、骸骨の支配者として、ギルドを率いて世界を旅し、起った事の真相を探り、その途上で、土地を占領していきます。
4/8 『盾の勇者の成り上がり』
尚文(なおふみ)は悪役になるつもりはありませんでした。しかし、自分を召喚した世界から追放された盾の勇者は、社会の片隅で生きることを余儀なくされ、ある時は正々堂々と、またある時は不正なやり方で、自分の立場を取り戻していきます。
4人の日本人の若者が、邪悪なモンスターから王国を守る伝説の「四聖勇者」の役割を果たすため、ファンタジー世界に召喚されたのが事の発端です。
3人の勇者は賞賛され、富を得ますが、盾の勇者尚文は、攻撃の弱さを嘲笑され、邪悪な姫に裏切られ悪者にされてしまいます。
尚文が真の「悪役」であるかどうかは議論の余地があります。彼はモンスターから人々を守り続けているからです。しかし、実際は彼女を開放するためでしたが、奴隷の少女を買うなど、周囲からはシリーズ初期の彼の行動の多くは、冷酷なものと見なされてしまいます。
世界からは、尚文が存在しなければいいと思われていたのです。
5/8 『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』
本作は、『盾の勇者』と少し似たような仕組みになっています。古典的な悪役ではないものの、リオンは新しい世界の端くれで、その秩序を乱そうとする人物です。
前の世界でクリアしたばかりの恋愛シミュレーションゲームに転生したリオンを描く作品です。しかし、リオンは主人公の一人として転生するのではなく、意味のないNPCとして転生してしまいます。
前の世界で身に着けたゲームの知識を武器に、レオンは、主人公オリヴィアと彼女の恋愛対象の和気あいあいとした雰囲気を壊そうとしますが、そこで同じゲームをしている人物が他にいることを発見します。
6/8 『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』
『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』同様、乙女ゲームの世界に飛ばされたのがカタリナです。しかし、彼女はリオンのようなNPCではなく、主人公によって倒される運命の悪役になっていたのです!
手遅れになる前に流れを変えようと必死なカタリナは、生き残るため、人間関係とスキルを確立するために動き出します。しかし、彼女が物語に干渉すればするほど、世界はどんどん複雑になっていくのでした。
本作は、多くの異世界アニメとは異なり、アクションやミステリーよりもコメディやロマンスに重きを置いた少女アニメとなっています。
7/8 『GATE 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり』
本作は、主人公自身は「悪役」ではないのですが、気がついたら悪いほうに回っていた、というアニメです。
伊丹(いたみ)は自衛隊の兵士です。ある日、日本が謎の門(ゲート)を介してファンタジーモンスターに襲われます。その攻撃を鎮圧した後、彼は脅威の解明と平和のために「特地(特別地域)」に派遣され、そこで偵察隊を率いることになります。
伊丹は特地の人たちと親しくなります。しかし、元の世界では日本以外に特地に関心を持つ国が増え、伊丹は別の争いに巻き込まれる可能性が出てきました。
8/8 『処刑少女の生きる道』
『GATE』同様、主人公は常に悪役を演じているわけではなく、最終的に自分がその役割を担っていることに気づきます。
本作は、驚異的な力を発揮する異世界人が時折迷い込んでくるファンタジー世界が舞台です。ここで言う異世界人とは、このファンタジー世界を基準にした意味で、実際は、この世界に迷い込んだ日本人です。
このような日本人は「迷い人」と呼ばれ、通常、その力を制御することができず、最終的にこのファンタジー世界に悲劇的な災害を起こす事になります。そこで、「ファウスト」と呼ばれる宗教団体が、魔力を持った処刑人を使って、迷い人を追い詰め、世界が破壊される前に殺してしまうのです。
物語は、最高の処刑人の一人であるメノウが、最近現れた迷い人のアカリを殺すよう依頼されるところから動き出します。しかし、時間を操る能力を持つアカリは、殺害されても無意識に自身の時間を巻き戻して常に復活するのです。
現在、時限爆弾のような存在となったメノウは、アカリを旅に連れ出し、アカリとその力を殺す方法を探ろうとしています。