タロット2枚引き練習[大アルカナ]
(9)
本日のお題隠者とコインの10(逆位置)
これからしばらくは大アルカナの正位置を1枚目に選んで、こちらで紹介した2枚引き練習を続けます。今日のテーマカードは隠者、そして2枚目はコインの10(逆位置)です。
<本日のテーマカード>
[現在] 09.隠者
[未来] コインの10(逆位置)
今日も「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実」も読んでみたぞ。
この隠者はよく見ると、低くはあるが山の上からランプを照らしているように見える。それはこの人物が精神的に高い地点にいることを示しているのではないかな。
ウェイトはこのカードを非常に美しい言葉で説明している。「わたしがいる所にあなたもいることが出来る」。ウェイトが言おうとしているのは、この状態が特別に選ばれたわずかの人々のためだけにあるものではなく、彼の灯火、すなわち燃え盛る霊性に従うすべての者に開かれている道であるということだ。
マーカス・カッツ (著), タリ・グッドウィン (著), 伊泉龍一 (翻訳)「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実」株式会社フォーテュナ
シークレット・オブ・ザ・タロット
目には見えない人間の精神性と、神仏の存在を意識すること、それらが私たちの生と死にどう影響しているのかを探求するのが隠者であり、これを人間の「霊性」と呼ぶとするならば、探求によって霊格を極限にまで高めた人物の姿が隠者なのです。
井上教子 (著), 「タロット象徴辞典」国書刊行会
タロット象徴辞典
隠者を現代にあてはめると研究者とか専門職、ちょっと絵が暗いから隠遁者などのイメージでいたのですが、霊格を極限にまで高め・・・って、探求しているのは人間の霊性なのですね。
いわば悟りを開いた人、僧侶や聖職者のほうが👆の説明に近いですね。
2枚目のカードはコインの10の逆位置。隠者もそうだけれど、コインの10も特に恋愛を占うときに出てきたら困ってしまうカードかもしれない。
とは言え2枚目のカードは、あまり深く考えず絵を見て直感で考えてみよう。
この絵の中には老人、若い夫婦、そしてその子供と3世代の家族が描かれている。老人は背を向けて座っているが立派な服を着ていないだろうか。この家族はまた立派な家に住んでいそうだな。
裕福な家族、世代、資産というイメージじゃ。
そうですね。特にコインのカードなので物質的(お金、資産、不動産)の繁栄や物質の継承というイメージがありますが、物質ではない家・家系そのものの概念があるかもしれないです。
それじゃあさっそくみんなで分担して、この2枚のカードでいろいろなシチュエーションをイメージしてみましょうか。
【テーマ:恋愛(片思い)担当】次郎太
隠者:陰ながら真実の愛でただひたすらに姫を思っています。姫を手に入れたいとか、情とか欲とか、恋という言葉すらこの気持ちとは違うかもしれない・・・と言ったところでしょうか。
コインの10(逆位置):まさに、我々の時代の身分違いの恋のことを指すのでしょう。
いや、今の時代でも家格の違いや身分の違いを理由に結婚を反対する家族もいますよね。
姫[二郎太が仕える屋敷の姫で次郎太の片思いの相手。都一のプレイボーイである頭の中将にあこがれる(だが、まだ頭中将のことは見たことすらない)]。
【テーマ:不倫担当】頭中将
隠者:ずっと年上の、高度な会話が楽しめる人との恋です。あちこちの女性の元に通っているけど、結局その人といる時が一番落ち着くので、細く長く続いているな・・・
コインの10(逆位置):やはり次郎太と同じでその人と関係には家系、家柄という障壁がある。
ただし、相手の人間性を疑っている時にこのカードが逆位置で出たら、相手はあなたの財産や家柄、名誉が目的なのかもしれない。注意が必要だね。
【テーマ:仕事担当】わきちゃん
隠者:専門職、研究職のイメージ。
でも問題の原因や、アドバイスに出てきたら目の前の仕事を片付けることに躍起になっていて、「本来の目的や大局を見る姿勢を忘れていませんか」と問われていそうです。
コインの10(逆位置):正位置だったら大企業のきちっとした組織が一致団結しているイメージですが、逆位置なので古臭い考え方、肥大化した組織が組織運営の妨げになっている、仕事の足を引っ張っている感じがしますね。
大企業あるあるですね。
【テーマ:オラクル担当】坊
隠者:物事の本質や真理を見極めるためには時間をかけて内観するのが良いでしょう。答えを得るのはすごく難しいことだと思っていませんか? 静かにじっくり探求すれば、あなたの中の叡智がおのずと答えを導きだしてくれるでしょう。
コインの10(逆位置):これまでの慣習や常識、古い理念に囚われていませんか。あるいは人からどう見られるかを気にしすぎています。もっと自分の直感を信じましょう。
隠者はまるで高所からランタンで暗がりを照らしているように見えます。既に彼は霊性の高みに上り詰めているのかもしれないです。
でも、ウェイトのこの言葉、素敵ですね。
「わたしがいる所にあなたもいることが出来る」
どんな人でも真理や叡智に到達することができることを示唆しているカードなのだと思います![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
仕事上で困っていて一心不乱に没頭していたら、なぜかすごく良い解決方法が見つかったことがあります。
後から考えても自分が思いついたとは思えない方法だったり。それは、集中するあまりに到達した無我の境地で、天からのインスピレーションを受け取れた? あるいは自分にもわからない頭の奥深いところに眠っている叡智にアクセスしたのかな・・?と今では思っています。
↓ 「タロットの勉強」次の投稿はこちら
このブログのテーマ一覧