物心ついた時から、父が2人居た。
1人は、いつも家に居なくて、盆と正月には帰ってくる父。
もう1人は、月に2、3回くらい家に遊びに来て、その何回かは寂れた定宿に一緒に泊まる父。母に、この父の事を「別のお父さん」と呼ぶように言われていた。
幼心にも、本当の父は仕事で遠くにいる方。「別のお父さん」は他人だと悟っていた。他の家がどうかなど知る術もないほどまだ幼かったから、違和感はあったものの、自分の中でどうにかこうにか消化させていた。
小学校に入り、月刊の少女マンガを定期的に買うようになった。付録も楽しみ。ある時の付録は血液型占いの冊子。
そういえば私の血液型は何型?
占いを見たい私が、母に血液型を生まれて初めて訊ねた。その瞬間、母はさーっと鬼のような恐ろしい顔に変わったのだ。
私の持っていた付録の冊子を乱暴に取り上げ「2度と血液型の話を人前でするな」と殴りかねない勢いで言ったのだった。
そんなに血液型って聞いてはいけない事だったのか!!私はしてはいけない事をしてしまったショックと申し訳ない気持ちでいっぱいになり、2度と血液型の話題を出すことはしなかった。
小学高学年になり物の分別もつき始めた頃、このエピソードと2人の父の符号がぴったりと重なった。
そうか、
本当の「本当の父」は「別のお父さん」だったのか。
私はきっと愛人の子なのだ、と。
1人は、いつも家に居なくて、盆と正月には帰ってくる父。
もう1人は、月に2、3回くらい家に遊びに来て、その何回かは寂れた定宿に一緒に泊まる父。母に、この父の事を「別のお父さん」と呼ぶように言われていた。
幼心にも、本当の父は仕事で遠くにいる方。「別のお父さん」は他人だと悟っていた。他の家がどうかなど知る術もないほどまだ幼かったから、違和感はあったものの、自分の中でどうにかこうにか消化させていた。
小学校に入り、月刊の少女マンガを定期的に買うようになった。付録も楽しみ。ある時の付録は血液型占いの冊子。
そういえば私の血液型は何型?
占いを見たい私が、母に血液型を生まれて初めて訊ねた。その瞬間、母はさーっと鬼のような恐ろしい顔に変わったのだ。
私の持っていた付録の冊子を乱暴に取り上げ「2度と血液型の話を人前でするな」と殴りかねない勢いで言ったのだった。
そんなに血液型って聞いてはいけない事だったのか!!私はしてはいけない事をしてしまったショックと申し訳ない気持ちでいっぱいになり、2度と血液型の話題を出すことはしなかった。
小学高学年になり物の分別もつき始めた頃、このエピソードと2人の父の符号がぴったりと重なった。
そうか、
本当の「本当の父」は「別のお父さん」だったのか。
私はきっと愛人の子なのだ、と。