建築家の孤軍奮闘な日々 -43ページ目

本当に上手くなくてもいいのか?

今朝、昨晩録画した情熱大陸を見ていました。
今回の主人公は坂茂という建築家。

彼は今では世界的に有名な建築家なのですが、
阪神淡路大震災で紙管で仮設の教会と住宅を作った人です。
これはかなり衝撃的でした。
それまでの坂さんはアメリカ仕込みのカリフォルニア系建築家だと思っていたからです。

事務所に転がっていたロール紙の芯をもったいなく思ったのがきっかけだそうですが、
以降、被災地やアフリカの難民キャンぷなどに行っては、仮設住居を作っています。
しかも、自費で。今回も彼はハイチに飛んでいました。

坂さんは建築家が社会に貢献出来ることをかなりストレートに表現していて、
その点ではとても尊敬しますし、あこがれます。

そんな彼の言葉にちょっとぐっときました。
「建築家にとってデザインが上手かどうかは関係ない」と。

じゃあ、どこで勝負するんじゃい!と言いたい人もいるでしょうが、
あー、坂さんはもうそんなことが言える大御所なんだなあと思って見ていました。
そういう坂さんも昔はかなり際どいデザインをしてましたからねえ。

で、その後湯島にできたアーツ千代田3331というギャラリーに行きました。
ここは廃校になった中学校をリノベーションしてギャラリーやシェアオフィスにしています。
オープン記念ということで、日比野克彦さんが展覧会をしていたので見に行ったのです。

そこでもまた、上手とか下手とかについて考えさせられました。
展覧会には日比野さんの活動やエジプトなどで描かれたスケッチが展示されていました。
日比野さんのスケッチはとても雰囲気のある彼らしいスケッチでしたが、
砂漠で描かれたものや船の上で描かれたスケッチに、
上手とか下手とかの価値観は意味をなしません。

彼らに共通することは、
行動することが上手い下手を超越する。
ということ。

これが、ボクが出した答えです。

まだまだ建築が上手くなりたいんだけど、
確かに上手くなることが何につながっていくんだろうか。大きな仕事か?
それは既存の価値観でしかないなあ。ちょっとつまらん。

ボクには何ができるだろうか。
建築家として。