建築家の孤軍奮闘な日々 -4ページ目

見方を変えること

建物を設計していると、
どうしても慣習に沿ってしまうことが多い。

いままでに経験したものを下敷きにしているから、
仕方ないけれども、
部分的には、
形を純粋に形として捉えることで、
既成の概念を、ちょっとずらすことができる。

例えば、椅子の形というのは、
みんな誰でも共通の認識としてあって、
その形を見れば、座るものだと思うけど、

椅子がいくつか積み上がっているように見えて、
実はそれを伝って上の階に行くことができれば、
それは上下動線のための階段となる。

さらに、それが荷重を支えていれば、
柱ということにもなる。

形と用途とのつながりが強ければ強いほど、
それがずれたときの衝撃は大きくなる。

形と用途との既成概念を意識的にずらすことで、
建築にかかわらず、さまざまな分野においても
新しい価値観が生まれてくるような気がする。