彌生は毎日毎日抗うつ剤を飲むようになった…
 この薬は物凄い眠気が襲ってくる…
 そして物忘れも酷くなる…


 台所仕事をしていて
 ふと、「あっ!あれ取らなきゃ!」
 と、冷蔵庫を開けると
 もう何を取りたかったのか忘れている…
 しかし、その当時の彌生は
 それが薬💊のせいとは思っていなかった…


 毎日ゴロゴロ眠ってばかりいた…
 やはり、ふと目覚めると
 息子や息子の友達が彌生を覗き込み
「ママ、また寝てるの?」と
 言われて「いかんいかん!」と起き出し
 おやつを作ったりした…


 ある時など…
テメエ!いつもいつもラリッてんじゃねぇよ!
 と、母に蹴っ飛ばされ
 平手打ちを喰らわされた…チーンチーンチーン


 また夫も仕事から帰って来ると
 ババアがいるから
 いつも不機嫌で、
 玄関に入るなり「花の1つも飾れないのか!」
 と説教が始まる…


 遠距離通勤だから
 当然帰宅時間も遅い…
「お疲れ様」とは言っても眠くて眠くて
 我慢が出来ない…
 食事中もガミガミ説教は続くのでチーンチーンチーン
 聴いているのが辛くて薬を
 飲むから、説教の最中に
 ウトウトしてしまう…チーン


 この男はどんな人間に対しても
 プライドだけは高い…
 けっして人と同じ目線になって
 接したり優しくすることが
 出来ない人間だ…
 とにかく毎晩続く説教には参った…チーン


 何もかもが辛かった…
 彌生は薬の副作用と無気力で
 どんどん太って行った…
 ある日彌生の肩をポンポンと叩く人がいる
 振り向くと町内会の会長さんで
 人格者で評判の方だ…


彌生さん、またまた痩せたね〜〜」と冗談を仰ったが、
 彌生には物凄くこたえた…チーンチーンチーンチーン
 とにかく毎日生きているのが
 辛くて辛くてしんどかった…
 続きます……