先日、田んぼの周囲を犬の散歩で歩いていた。

 

冬もいろんな生き物を見つけるのが大得意の犬だけど、暖かくなってくると力が入って困る。

下矢印ここは休耕田で、昨年伸びた茅を刈ってある。

茅だけでなく、草を刈って積み重ねてあるその下には、冬は冬眠しないカエルが産卵のために動いているし、今はもう、トカゲやバッタなどの虫たちが動き始めているので、うちの犬は楽しくてしょうがないらしい。

狩猟本能が動いちゃって楽しむ犬と、勘弁してよ~、食べないでよ~、と言いながらリードを引く飼い主の間で引っ張り合いが繰り広げられる。

 

そんな田んぼの中を一時間ほど歩いて、そろそろ散歩を修了しようと車に向かう途中の写真がこれ下矢印

右側のあぜ道を向こう側に歩いている途中、左に生き物がいた。

と言っても、飼い主は全然気がつかず、犬達が早くに気づいていきなり引っ張るんですよね。

すると、生き物は危険を感じて逃げる。

その動きでやっと気がつく人間(私)。

 

わかります?

土と草の中に緑の鳥がいるんですよ。

アップはこれ下矢印

緑色のハト。

アオバトです。

この鳥、初めて見たなー。

緑色のハトがいるなんて、それも目の前に!

 

いえいえ、普段はこんな開けた田んぼの中で見ることはないです。

10年以上この田んぼで生き物を観察してきたけど、初めて見ましたもん。

 

実はこのハト、深手を負っていて飛べません。

おっかない犬が迫っているのに逃げられないんです。

だから動かず気配を消してじっとしていたのに。

犬は簡単に生き物を見つける。

 

空を見ると猛禽類が飛んでましてね。

コイツです下矢印

ノスリ。

きっとこのノスリが狙った獲物だったのに、犬と人間が田んぼの中をのんびり歩いて来ちゃったのでとどめを刺せず離しちゃったんだと思います。

で、近く(ないけど)の木の上から見てる。

アップはこれ下矢印

こういうとき、人間は、人間が「かわいー」と思う方を助けようと手を出すことがあるんですよね。

強い方を追い払って。

それはやってはいけません。

ノスリもアオバトも食べていかなければならないんです。

生き物たちはそうやって生きているんです。

人間だけが妙な「可哀想」という感情に左右されてしまって、変な手の出し方をしてしまい、自然のバランスを崩していることに気がついてほしいと思います。

 

まあ、それにしても、緑のハトは衝撃でした。

ドバトかせいぜいキジバトを『ハト』だと思っていたので。

緑色のハトがいるなんて。

きれいなハトでしたね。

あれが山や林の中にいたら、見事な保護色で見つけるのは難しそうだな、と思いながら犬を引っ張って離れました。

 

 

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